団体保険とは〜会社の福利厚生をフル活用して保険を考える〜
本日は生命保険の中でも、システムが異なる
保険についてです。
生命保険はとても大きな枠で考えると、
・個人保険
・団体保険
の2つがあります。
個人保険とは、1個人や1法人が契約者となって、
1人の被保険者(何かあった時の対象となる人)
がいる契約です。
皆さんがイメージしている保険は大体が
個人保険です。
一方で、団体保険とは団体(企業)が契約者で、
その団体に所属する従業員全体を被保険者とする
契約のことです。
大きな企業等では、「保険部」などがあり、
春の新生活スタートをした時期に、従業員へ
一斉に案内が送られるようなこともあります。
この団体保険には、一般的には扱っていない
ような1年更新の死亡保険などもあり、
団体保険特有の商品を保険会社が用意してます。
そして、団体保険には大きく2つ種類があります。
違いとしては「保険料負担者」です。
・総合福祉団体定期保険
これは団体が従業員全員を被保険者として、
団体が保険料を負担し、従業員の死亡保険を
準備するものです。
企業が従業員の「弔慰金」などを用意するために
活用する場合が多いです。
・団体定期保険
これもまた死亡保険ですが、団体が従業員へ
一斉に案内をかけ、入りたい人は用意したので
入ってくださいねと任意で募集をかけるものす。
そのため、保険料負担も従業員です。
福利厚生の一環として企業が活用することが
多いです。
では、死亡保険であれば会社経由だと面倒だし、
個人的に入った方がいいのではと思った方も
いらっしゃるかと思います。
しかし、もし団体定期保険を会社が準備して
くれている方は活用した方がいいです。
メリットは以下の通りです。
・保険料が安い
団体保険は通常の個人保険よりも割引が効いて
います。
そのため、同じ保険金額を準備するとしても
保険料を抑えられるケースもあります。
・給与天引き
なんと言ってもこれが楽です。
団体が管理している保険ですので、保険料は
給与天引きをした上で、給与振込となります。
そのため、振込忘れや口座引き落としができない
といったリスクがなくなります。
しかし、一方でデメリットもあります。
・保険料は一定ではない
更新型の保険というのは基本的に更新の際に
保険料がアップします。
団体保険も同様に、一定の年齢範囲で保険料
が決まっていますが、その年齢範囲をまたぐ
ごとに保険料は変わります。
そのため、一生涯保険料が一緒ということでは
ないので注意が必要です。
・保険金額は限度あり
この団体定期保険はお安く加入できるのは
メリットですが、加入できる金額は企業が
定めた保険金額までしか加入できません。
そのため、必要な保険金額がもっとあった
としたら、用意されている団体定期保険だけ
では全てをカバーするということができない
ケースもあります。
そのため、団体定期保険と個人保険をうまく
組み合わせて活用することもポイントです。
・退職時の扱い
基本的に退職した場合は、その団体の所属員
ではなくなるため、継続ができなくなります。
そのため、解約ということになってしまいます。
もし、その際にご病気をしていたりすると、
保険を入る時には「告知」という体の状況を
聞かれるため、場合によっては再度保険に加入
できないということにもあります。
よって、必要な保障を追加で準備することが
できないといった場合もありますので、注意が
必要です。
非常に魅力的な団体定期保険ですが、メリットと
デメリットがあるため、活用の仕方には注意が
必要です。
もし会社が団体定期保険を準備してくれている
場合については、団体定期保険で掛け捨て部分
の死亡保障の一部を準備するという使い方を
私はおすすめします。
全てを団体保険でカバーすることは難しい
ですし、リスクがあるため使い方はぜひ私たち
保険のアドバイザーに相談してください。
それでは。