ランダムウォーク理論とは〜株価の動きは絶対に読めない?〜
過去記事では、投資をする上での判断材料として
2つの分析方法をお伝えしました。
テクニカル分析とファンダメンタル分析は
実際に多くの投資家が使っている1つの成功法
でもあります。
しかし、投資の世界ではこれら2つともを否定
する理論も存在します。笑
『ランダムウォーク理論』
という理論です。
バートン・マルキール 著
「ウォール街のランダム・ウォーカー」
という投資家界隈では有名な本でも取り上げ
られています。
この理論を簡単に言うと、
株価の動きは常にランダムであるため、値上がり
および値下がりは同等の確率で発生するという
ことです。
そのため、この理論では分析をしてもランダム
であるため、予測することは不可能とされて
います。
この理論では本当かどうかわかりませんが、
面白い実験が行われています。
「猿のダーツ投げ」というものです。
目隠しをした1匹の猿にダーツを持たせ、
猿が刺した銘柄で構成したポートフォリオと、
投資家たちが選び抜いたポートフォリオを比較
した結果、運用成果は変わらないというのです。
それくらい株価はランダムに動き回るという
ことを示唆しています。
しかし、このランダムウォーク理論にも穴が
あるようです。
それは、「超長期投資」の場合です。
一般的に、「デイトレ」などと呼ばれる短期投資
とは違い、数十年かけて行っていく投資です。
その中でも「インデックス投資」が挙げられます。
インデックス投資とは市場に連動する成果を
目標とする投資です。
例えば、日経平均株価や東証株価指数といった
指数の動きに連動するよう投資することです。
このような連動した動きをするインデックス
ファンドと呼ばれる銘柄が1つの投資対象です。
一方で、市場を上回る成果を目標とする投資は
アクティブ投資と言われます。
ランダムウォーク理論では、このインデックス
投資の長期戦においては当てはまらないことが
あるということです。
このインデックス投資を超長期投資として
行う投資手法として、本でも紹介されている
ものが、
「バイアンドホールド」
です。
要は「買って(buy)」「持ち続けろ(hold)」
ということです。
売り買いを繰り返さず、正しいインデックス
ファンドに超長期で投資を続けることができれば、
上記のような分析を行うことなく、確実な運用
成果が得られるとされています。
本の中では「思考停止型」と言われています。
私も含め皆さんがやってる「つみたてNISA」
は多くの場合、思考停止型に当てはまっている
と思います(笑)
一度決めたファンドを20年間脳死で買い続ける
のですから、完全思考停止しています(笑)
しかし、これが一番本の中でも推奨されています。
理由としては、
・インデックスファンドに
・超長期で
・分析等行わず脳死で
投資できているからです。
しかし、この思考停止型の運命を左右するのは
「銘柄」です。
思考停止で買い続けても、長期的に上昇が
見込めない銘柄を脳死で買い続けても意味が
ありません。
そのため、最初が肝心です。
初めるときの銘柄選びが全てを決めます。
よくYouTubeやSNS等では「S&P500」という
米国株価指数に投資が王道とされていますが、
本の中ではこれは正解ではないともされています。
理由としては、今後の世界で米国一強時代が
続くとは限らないからです。
年によっては、先進国や新興国のインデックス
の方がリターンが良い年もあるでしょう。
そのため、「分散投資」として世界全体の株式
に投資できるような「全世界株式ファンド」が
良いのではと私自身も思います。
とはいっても、全世界株式ファンドの主要な
銘柄は米国株式多めで構成されているので、
全世界株式+先進国・新興国ファンドも投資
していくのがいいのではないかと考えます。
これはあくまで私の意見ですので、正解では
ありません。
ぜひ極端な投資は避け、今後の世界の動きに
対応できる、堅実な投資を行なってください。
それでは。
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