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保険と共済〜似たようで違う2つの保険〜

皆さん様々な保険にご加入されていると
思いますが、その中でも「共済」という
種類の保険がありますよね。

共済は機能としては保険でありますが、
保険とは異なる点もありますので、詳しく
お伝えしたいと思います。


共済とは

保険が死亡など万が一のリスクの際に、
「死亡保険金等」をお届けすると同様に、
共済でも「共済金」をお支払いすることで
保険と同じ機能を有しています。

しかし、はっきりと保険と共済を区別できる点
としては以下の2点です。

①事業目的および加入者


保険会社が保険事業を「営利目的」として
運営しているのに対し、
共済は「非営利」で運営されております。

生命保険自体が「相互扶助」の精神として、
誰かの保険料が誰かの保険金になるという
助け合いの精神であることに違いはないですが、
共済は「組合員」の相互扶助を目的としている
ため、そこから利益を取ることは目的として
ありません。

よって、共済に加入できる人は「組合員」に
限定されるということです。

共済には大きく4つ種類があります。

・JA共済(農業協働組合)
・コープ共済(日本コープ共済生活協同組合連合会)
・都道府県民共済(全国生活協同組合連合会
・こくみん共済(全国労働者共済生活協同組合連合会)

例えば、JA共済であれば、農業協働組合の
活動に賛同し出資金を支払い「組合員」と
なります。

よって、JAの組合員であることによって、
JA共済に加入できるということです。
※員外加入という組合員でないケースを取り扱う
 パターンも中には存在します

保険は不特定多数の人が加入可能ですが、
共済は組合員に限定しているという点でまず
異なります。


②根拠法と監督者

保険会社における根拠法は「保険業法」です。
そのため、この保険業法に逸脱する行為は
業法違反として罰せられます。

それに対して、JA共済は「農業協働組合法」、
それ以外は「消費生活協同組合法」です。
そのため、保険と共済では根拠となる法律に
違いがあるため、ルールも異なります。

また、それぞれを監督する先として、
保険会社を監督するのは「金融庁」です。

一方で、JA共済を監督するのは「農林水産省」、
それ以外「厚生労働省」です。

そのため、事業を監視する監督庁までも
異なるということです。

しかし、共通項として加入者の権利や基本的な
ルールに適用されるのはどちらも「保険法」
です。


以上のように、保険と共済ではそもそもの
制度や成り立ちが大きく異なります。

では、保険と共済ではどちらを選択すべき
なのでしょうか。

これについては正解はありません。
人それぞれです。

しかし、一般的に共済は掛け金が低廉な反面、
保障が手薄になりがちな印象です。

なぜそのようになってしまうかというと、
共済は「パッケージ商品」として最初から
Aプラン、Bプラン、のようにプランを選択
するような形でしか加入ができないからです。

よって、人それぞれ保障のカタチや大きさが
違うのにも関わらず、限られた選択から自分
に比較的近いプランを選ぶという方法しか
ありません。

一方で、保険はその人に合ったカタチを
オーダーメイドでご提供が可能です。

そのため、まずはご自身にどれくらいの
責任の大きさがあり、どういったカタチが
自分に合っているのかを知る必要があります。

「これが良さそうだからこれに入る」
「保険料が安いから」

保険の選び方としてこういった選択が1番
ご家族に対して無責任です。

ぜひ、時間をかけて保険の考え方を知ること
から始めましょう。

いつでもご相談ください。

それでは。

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