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【ノンデザイナー向け】セミナーのバナー(アイキャッチ/OGP)画像を作るときの考え方とおすすめテクニック

こんにちは。株式会社インゲージのマーケティング部でアシスタントマネージャをしているヤマシタです。普段は自社BtoB向けSaaS「Re:lation(リレーション)」のマーケティングを担当しています。詳細は入社エントリをぜひご覧ください。


「バナーくらいは内製化したい」という思い

過去ウェブデザインの仕事をしていた経緯があり、マーケ業務と並行してクリエイティブ制作を行なっています。通常、こういった業務はデザイナーの方が担当したり、外部のデザイナーにお願いするケースが多いですが、バナーくらいは内製化したい・・・と考えるマーケターの方は多いのではないでしょうか。

これまで作ってきたものたち(一部)

弊社でも基本的に内製化しています。その中で私以外の(ノンデザイナーの)メンバーでも作成できるようにレクチャーしていますので、その内容を言語化してお伝えします。

ただ、各社によって利用・契約しているツール(Figmaやillustrator、Canva等)は異なると思いますので、技術的な話ではなく、汎用的に使える考え方や流れについてご紹介します。

大原則のルール

ツールに最初から向き合わない

デザイン初心者にありがちなのは、いきなりPCと向き合ってコネコネ触ってしまう現象です。ただでさえデザインツールに慣れていないのにゴールもなく触ってしまうと、やっている感はでるのですが本筋でない部分に時間を食われてしまうので時間を要してしまいます。

そこから修正なくどんどん進められるようになると最速ですが、手直しが入るとコネコネした作業が徒労に終わってしまうリスクがあります。

個人的には慣れないうちは紙とペンで書くのがおすすめです。ツールの操作に四苦八苦しないですし、将来的に外注やディレクションをしたり、部下や他のメンバーに依頼する際にも応用が効くからです。

感覚で作らない

これもあるあるですが、センスや知識がない人ほど、手順を踏まずに自分のセンスや知識の中で勝負しようとするケースがあります。そうなると大抵は良いアウトプットにならないため、必ず参考となる画像を用意しましょう

今作ろうとしているあなたががどこまでデザイン領域にWillがあるかわかりませんが、中長期的にしっかりチャレンジしていきたいということであれば、以下の書籍等からセンスや知識の概念を知ることがオススメです。

作成する際の考え方とフロー

STEP1:OGPに入れる情報を洗い出す

まずは画像に何の情報を入れないといけないかを箇条書きで良いので洗い出しましょう。ただウェビナーの画像であれば大抵以下になると思います。

  • 主題

  • 副題(あれば)

  • 日時

  • 場所(オフライン/オンライン)

  • 登壇者情報(写真、社名、肩書き、氏名)

  • 登壇者の企業やサービスのロゴ

STEP2:情報の優先順位を決める

洗い出した情報の中で情報の重要度の順番を決めましょう。色々デザインの流派はありますが「重要度が高いものほど大きくする」が一番オーソドックスな考え方だと思います。

大抵の場合は主題>副題>日時 ≧ 登壇者 ≧ 場所あたりになると思います。昨今ではオンラインがメインかと思いますが、オフライン開催の場合はもう少し場所の優先度があがる場合もあるでしょう。

STEP3:さらに細かい流度での優先順位を決める

上記は情報間でも優先度ですが、主題のキーワードの中にも優先順位があります。例えば「〇〇業界向け」「売上アップ」みたいな狙いたい客層や「SEO」「LTV」「VOC」みたなポイントなるキーワードがあれば優先度が高くなるかと思います。細かいところだと、登壇者も企業名が重要なのか、肩書きが重要なのかといった優先度もあります。

STEP4:依頼者と製作者で認識齟齬がないか擦り合わせる

STEP3までの洗い出しができた場合、できれば一度認識齟齬がないかを擦り合わせる(依頼側で整理した場合はそれも含めてきちんと伝える)ことがオススメです。もし依頼者と製作者で齟齬があると依頼者が押し出したい箇所が目立っておらず差し戻したり、意図しない改行・分割されることで伝わるニュアンスが変わってしまうためです。

要するに余計な手戻りが発生するリスクがあるため、がっつりデザインに着手する前に擦り合わせておけばお互い余計な工数が発生する可能性を排除できます。

STEP5:参考画像を探す

情報の内容が決まった場合、参考画像を探しましょう。コツとしては「今回作ろうしている構図やキーワードが極力近いものを探すこと」です。例えば以下のようなイメージです。

  • 「売上アップ」「2社共催」「EC」

  • 「業務効率化」「3社共催」「AI活用」

  • 「製品紹介」「1社開催」「はじめての方向け」

  • 「○○×○○の掛け合わせ」「2社共催」

どこで探すのかという話ですが、慣れないうちはGoogle画像検索やpinterestで検索するのが無難です。もし「直接的な競合ではなく、バナーのクオリティが高いと感じる企業」があればその企業のセミナー・イベントページを参考にするのがオススメです。

STEP6:参考画像をもとに手書きラフを作成

もし参考にできそうな画像を見つけたら、それを参考にしつつ、STEP3で決めた優先度に従って手で書いてみましょう。もちろん完璧に真似すると著作権違反になりますのでやめてほしいのですが、参考とする画像と主題や登壇社、情報優先度は異なりますので、中身で差分をつけるようにしましょう。

これができたら依頼者と擦り合わせても良いです。慣れないうちは報連相は多めにするに越したことはないです。

STEP7:やっとツールに着手してデザイン開始

ここまできてやっとデザイン開始です。各自で契約しているデザインツールで制作開始しましょう。個人的には「デザイン開始までの時間:開始後の時間=6:4」くらいです。

感覚的にですがSTEP6までのプロセスは、慣れた人で10〜30分、慣れないうちは2〜3時間くらいかかると思います。

慣れないうちはオススメしたいデザインテクニック

テクニカルなデザインは無数にあるのとツールによっても異なるため紹介しきれませんが、ある程度初心者が汎用的に使えそうなものをピックアップします。

まずはTTPSしようとする意識を持つ(でもパクリはダメ、ゼッタイ)

早速テクニックではないのですが、TTPSというのは「徹底的にパクって進化させる」といういわゆるリクルート用語です。

あまり言い過ぎると「丸々パクって良いのか」という悪い解釈が起きそうなので伝え方が難しいのですが、参考とする画像をしっかり「参考にする」ことは重要です。具体的には「文字の大きさ」「バランス」「余白の取り方」「要素の揃え方」などです。参考にしているのに文字のサイズは全然違う、揃っているのが綺麗なのに自分のデザインでは揃っていないなど、「参考画像の下位互換のデザイン」を生み出すことがよくあります。

参考にしたものがなぜ素敵なのかをしっかり意識し、脳内で言語化し、実践してみましょう。逆に言えば参考にできないほど高度すぎるデザインのバナーを参考にしようとすることは避けたいです。(ただこの辺りの選球眼は慣れと経験が必要です)

フォントは一種類

「デザインは引き算」とはよく言いますが、最初の場合は最小限の素材で作成する方が良いです。

フォントは利用できるものがツールによりけりですが「Noto Sans JP」や「M Plus 1p」など、誰でも使えて太さのバリエーションが多いもので縛ってしまうほうが良いかと思っています。

イレギュラーケースの紹介:基本はNoto Sansだが、金額だけNoto Serifにしています

色は白+黒+企業(製品)カラー

色も使いすぎない方が良いです。配色の考え方も語り尽くせないくらいあると思いますが、「白か黒のどちらかをベースカラーにして、登壇する企業やサービスのカラーをアクセントに添える」が個人的に汎用性高いです。
2社登壇の際は2色のベタ塗りで背景を分割したり、2色でグラデーションを敷くといったテクニックもあります。

こちらは黒(メインカラー)+共催していただいた企業様のカラーを採用したもの

文字の大きさ+太さで優先度を表現する

デザインを駆使して優劣をつける方法は数多くあります。上記で述べたフォントやカラー、あとは枠線やドロップシャドウ、一文字単位でのレイアウトや奥行きなど、選択肢は多々あります。

ただ凝ったものをしようとするとセンスと経験が求められるため、ダサいものが出来上がるリスクが大きいです。

そのため、あくまでベースの配置は変えず、特に強調したいキーワードを大きくしたり太くしたりするのが第一歩としておすすめです。また、強調したいキーワードを登壇する企業やサービスのメインカラーを適応する方法もあります

とてもシンプルですが文字の大小だけでもデザインとして成立できます
タイトルが長い場合はパズルのように大小工夫して収めるやり方もあります

参考画像を探しすぎない(時間をかけすぎない)

慣れないうちは参考画像を探す作業も慣れないわけですが、「もっと良いものがないか」と、どんどんジャングルの奥地に進むかの如く時間をかけるのは際限がないのでオススメしません。

また、慣れてくると複数の参考元から色々組み合わせたり応用したりすることで表現できたりするのですが、それもまた経験が必要なため、大量に参考画像を選ぶこともオススメしません。

最初はSTEP5で解説した通り、なるべる構図が近く、かつシンプルでおしゃれなものを見つけ、その画像はなぜおしゃれなのかを言語化し、リスペクトしながら作成しましょう。

そんなことを考えながら運営している弊社のウェビナーをぜひご覧ください

弊社のウェビナーは内製化しながら運営しています。顧客対応のノウハウやそれを通した売り上げアップなど色々ご紹介していますので、興味がある方はぜひご覧ください。

また一緒に共催したいという企業の方もいらっしゃいましたらぜひご連絡ください。

ほかにも色々お伝えできることはありそうですが、無限になりそうなので、一旦こちらで終わります。ご質問あればコメント等にご記載ください。それでは!

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