会社は学校と違うので、カンニングしても良いし、テストを他人に解いてもらっても良い
こんにちは。株式会社インゲージのマーケティング部でアシスタントマネージャをしているヤマシタです。普段は自社BtoB向けSaaS「Re:lation(リレーション)」のマーケティングを担当しています。詳細は入社エントリをぜひご覧ください。
「会社は学校じゃない」って結局何なのか
「会社は学校じゃないから」というのは大抵「学びに来る場所じゃない」「正解や解き方はない」といった意味で、上司や人事が新卒やジュニアの人に対し、社会の厳しさを唱える際に言うイメージがあります。
個人的にその側面は一定事実だと思いますので特に違和感ありません。ただ会社に対して学校という対比を用いるなら「じゃあどうしたら良いんだよ」とか「じゃあ何が一緒で何が違うんだよ」となります。
もしそれがないなら部下や新入社員を叱るために学校をディスっているだけであり、発破をかける方便として使われているだけなので、本質的な納得感はあまりないのではと思ったります。
「学校はお金を払う側、会社は貰う側」みたいなよく言われる説教くさい違いではなく、ビジネスマンを賢く上手に生きるための違いをもっと考えたい(むしろ私が新卒の時に知りたかった)と思っています。
会社はカンニングしても良い(むしろした方が良い)
ここにおける「カンニングする」とは「自分が受け持った業務をどう進めるか/何をすべきか(≒答え)は上司やクライアントに聞いても良い」ということです。
学校と違うから仕事に答えはないと言いますが、そんなことないです。「上司やクライアント(意思決定者)がOKしたもの」が答えです。
それに気づかず、「自分が答えだと思うもの」を提出し、「全然違う」となるわけです。しかも「上司が何をOKとするのか」を脳内で頑張って考えて提出しよう(≒与えられた問題を自分で解こう)としていまいます。
実はそんなことする必要はなく、「これは何を提出すれば良いですか?」と直接聞いてしまい、それをまとめて提出すれば良いのです。
一番悲惨(でもあるある)なのは、上司から出された問題は「実はその問題答えなんてない」というケースです。そうなるといくら解を見つけても「上司が何となく納得いくか」という後出しジャンケン大会をしているものです。そういうケースを防ぐために「もちろん問題を出すくらいなら答えも用意しているよね???」と圧をかけて考えてもらう方が良いです。
もちろん明確な解があるケースは少ないので「どういう情報を求めているのか」「どういうゴールをイメージしているのか」「参考となる画像やスライドはあるか」といった感じで方針を用意してもらうイメージです。
ビジネスシーンにおいては「期待値を調整する」とか「認識齟齬をなくす」とかいったり、具体的なプロセスだと5W1Hの整理や、要件定義、クリエイティブブリーフ等が該当すると思います。
何か業務という名の問題を与えらたら「何を提出するのが答えですか」と最初に聞いても良いですし、ない場合は「どういうもの提出すべきかのイメージをもらっても良いですか?」と聞いても良いわけです。
もちろんビジネスのお作法として「私は〇〇だと考えていますが認識齟齬ないでしょうか」という形で自分の意見や考えを添えましょう。理解力のない仕事できない人だと思われてしますので。
会社はテストを他人に解いてもらっても良い
ここでいう「テストを解いてもらう」とは、「自分の与えられた業務のやり方(≒解き方)を上司や同僚、外注先や営業を受けている相手(詳しそうな人)に聞いても良い」ということです。私は勝手にこれを「他人の脳みそを使う」と呼んでいます。
真面目で素直な人ほど自分が受け持ったタスクを自分で考えないとと思い試行錯誤してみるのですが、時間を要してしまったりアウトプットが上長の期待値に届かないことがあります(こういう試行錯誤の苦しみは必ず将来の糧となるため、この行為をすること自体にはめっちゃ大事ではあります)。
ただどこまで自分でコネコネする時間を確保できるかはその時の業務量や公私含めた忙しさに依存します。また、その進めていることの意思決定に大きなコストやリソースが生じる場合は実力値以上のアウトプットが必要なケースもあります。
そのため、時間を短縮しつつもアウトプットの質を上げるために有識者の意見を聞き、理解した上でそのまま使っても良いわけです。
特にやったことのない業務に対しては、有識者からしたら一瞬でわかるが、初めて触る人にはどう頑張っても考慮しきれないことが数多くあります。そのため、大枠の方針やそのやり方、進める上での懸念事項などを先人に聞いた上でしっかり理解し、実行するのは有効だったりします。また、有識者の意見に則って決めたというのは特に深い理由がなくても説得力が生まれるというメリットもあります。(昨今では生成AIに進め方の叩き台を用意してもらう手段もあります)
ただ、自分のメンバー以外に「〇〇やって」というのはエスカレーションルートを逸脱した業務委託になるため原則NGです。あくまで相談するという形で進めましょう。また相手の時間をもらう以上、相手へのリスペクトや感謝を忘れないようにしましょう。
また、これをするには一定信頼関係とか、愛嬌とかが必要だと言われるとその通りですが、「頼られて満更でもない人」「真剣に向き合っていることに対して協力しようと思ってくれる人」「ビジネスの関係として手伝うことをメリットと考える人」「ただただ優しい人」は一定数いると思いますので、結局自分の熱意と相手へのリスペクトやパフォーマンス次第だとも思います。
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