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専門:障害福祉から地域福祉へ

私は、障がいのある人が利用する社会福祉法人を経営しています。専門分野は、障害福祉サービスです。しかし、最近になって専門分野を見直さなければいけないと思っています。これからは、地域福祉を専門分野にできるよう、地域のことを学んでいきます。

私が経営する法人は、主に知的な障がいがある人を支援する事業所を運営しています。事業所は、相談支援、日中活動、グループホームです。私は、仕事に就いてから30年、障害福祉一筋で仕事をしてきました。しかし、最近は障害福祉ばかりに特化していると支援内容に限界があると思うようになりました。

社会福祉法改正

私たち社会福祉法人を経営するうえで、根幹となる法律が「社会福祉法」です。その法律が2017年に改正されました。その際、社会福祉法人は、地域の社会資源であり、地域福祉の推進に貢献しなければいけないと義務付けられました。しかし、自分たちの事業を継続することが手一杯で、地域福祉にとりかかる余裕がありませんでした。それがやっと形になってきました。

地区社会福祉協議会の一員として

今、地区社会福祉協議会の一員として地域福祉の推進に参画しています。今年の1月、地区社会福祉協議会のnoteを作りました。私が活動している地域には、さまざまな社会資源があります。その社会資源一つひとつがホームページを持ち、情報発信をしています。しかし、それら豊富な情報は、それぞれのホームページにアクセスをしなければ見ることができません。不便です。そこで、地域の情報源を一元化することをnoteで始めました

地区社会福祉協議会は、日本全国、どの地域にもある地域住民によるボランティア組織です。自治会や民生児童委員が中心になって、それぞれの地域性を活かした福祉活動を展開しています。ただし、支えている層の年齢が高く、後継者の育成が課題になっています。それは、私の社会福祉法人がある地域でも同じです。そこで、少しでも若い層に関心を持ってもらいたく、私がnoteで情報発信を始めました。

GoogleFormsで声を集める

また、7月からはGoogleFormsを使って、地域住民の声を集めることを始めます。地区社会福祉協議会のメンバーが、住民の声を集める方法はないかと相談をしていたので、GoogleFormsを使うことを提案し、今、準備を進めています。

今回の取り組みでは、個別課題の解決だけでなく、地域課題を抽出してそれを分析することで、次の取り組みにつなげる目的があります。

私にできること

このGoogleFormsは、私が数年前に「ちはる塾おとなの研究コース」で研究の勉強をしたときに教わりました。私は、「これはいい!」と思ったものに出会うと、それを使いまくります。忘れないためにたくさん使います。GoogleFormsは、日常でも利用者の行動パターンを記録するのにも使っています。そこで今回は、地域住民の声を集めるために使います。

また、現在、地区社会福祉協議会を支える層は、現役世代を卒業された先輩ばかりです。50代半ばの私が、最年少です。現役世代の人たちが地域の活動に興味を持っていただけるよう、橋渡しができればいいなぁと思っています。これからは、障害福祉だけを専門とするのではなく、地域福祉分野の一つとして障害福祉がある、そんなふうに考えていきたいと思っています。

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