途中で物語が思いつかなくなった時に、まずやるべきこと【書けない理由は単純じゃない】
どうも、恒石涼平です。
フリーランスのシナリオライターやってます。
「めっちゃ書けるじゃん! オレ天才!」
と思ってたら途中で筆が止まり、
ここから何を書けばいいのか分からなくなる。
そんな状況に陥ったことがありませんか?
私自身、何度もこの問題に直面し、
その度に筆を止めて頭を悩ませてきました。
そうした経験から考え出した、
「書けなくなった時にまず何をすべきか」
という対処法をお伝えできればと思います。
《書けない理由を深く考えよう》
・何を書けばいいのか分からない
・イマイチ筆が進まない
・書いては気に入らずに消してしまう
・これでいいのか分からなくなっている
ここで「○○すればいいよ」「××しよう」と、
提案することは可能ですが……
実情はもっと複雑だよね。
気分的な問題なのか、環境や天気が要因なのか。
一概にこれをすれば大丈夫とは言えないんです。
効果が出ることも多いけれど、
その結果は一か八かと言えるので、
これでは伝える側として満足なものではない。
なので自信を持って言える、
最初にやるべきことを伝えます。
「なぜ書けないのか」をもっと深く考えよう!
本題に入る前に……
「もうやってる」「それでも無理だった」
と思う方もいらっしゃるでしょう。
もしもあなたが、
自分なりの対処法を確立出来ているのなら、
それで問題ございません。
しかしここまで読んでる人は、
多くが対処法を求めている方だと思います。
だったら一度、鵜呑みにしてやってみよう。
合わなかったり意見が違うと感じたら、
そこでやめればいい話。
やってみるだけならタダですよ。
まずは受け入れてみる。
そんな器の広さを見せつけちゃってください!
《2つの要点を把握しよう》
一応の注意喚起をした所で先ほど述べた、
「なぜ書けないのか」をもっと深く考えよう!
という提案について、
分かりやすく解説をしていきます。
この言葉を見たときに、
疑問に思うのは大きく3点。
・深く考えるって何さ?
・具体的にどう考えればいいの?
・「もっと深く」ってどれくらい?
これらを具体的にしておかないと、
次のステップには進めませんよね。
まずはそれぞれを分解して考えてみましょう。
《そもそも思考が深いって何だ?》
私がこれまで出会ってきた人の中で、
こんなこと言う方々がいました。
「全然書けない。才能がないからキツい」
「フォロワーが少ないから人気が出ない」
「尊敬する人がやってるから自分もやる」
あなたの周りにもいませんか?
もしくは自分でも考えたことありませんか?
こういう結論に至ってしまう大きな理由が、
「思考が浅い」というものになります。
先ほどの例では、
1つの原因から1つの結論を出してます。
「全然書けない」から「才能がない、キツい」
「フォロワーが少ない」から「人気が出ない」
「尊敬する人がやってる」から「自分もやる」
しかし考えてみてください。
才能がないと結論付ける理由は、
書けないことだけですか?
人気が出ない理由は、
フォロワーが少ないことだけですか?
思考が浅いというのは、
「他の原因などを考えられていない状態」
のことを指します。
なので逆に言えば……
「複数の原因を考えること」こそが、
「思考が深い」ということになります。
《思考を深める方法》
具体的に思考を深める方法は2ステップ。
①横の思考を広げる
②それぞれを縦の思考で深める
それぞれ解説していきます。
①横の思考を広げる
物事には、結果があり原因がある。
しかし原因は1つだけとは限りません。
他にも関わっていそうな原因はないか?
と「横の思考」を広げていきましょう。
例えば本題である、
「なぜ書けないのか」でやってみると……
書けない理由はどんなものがあるか?
→外がうるさくて集中できない(環境)
→やる気が出ない(精神)
→何を書けばいいか分からない(目的)
これだけではなく、
もっと色々想定出来るかと思います。
主観的に見て、客観的にも見て、
書けない理由になりそうなものを、
ピックアップしていきましょう。
メモに箇条書きするのがベストです。
これが出来たら、次は縦の思考に移ります。
②それぞれを縦の思考で深める
色々な原因が見つかりました。
しかし現実問題、
全部を変えることは出来ませんよね。
「やる気が出ない」とか、
それだけじゃ対処法も分かりませんし。
なので次は、
1つひとつを縦に深めていきましょう。
物事には結果があり、
それに対して複数の原因がある。
そして原因が起きる理由もまた複数あります。
先ほど考えた原因の、更に原因を考える。
それが「縦の思考」を深めるということです。
先ほどの例を使うと……
書けない理由はどんなものがあるか?
A:外がうるさくて集中できない(環境)
B:やる気が出ない(精神)
C:何を書けばいいか分からない(目的)
A:外がうるさくて集中できない理由は?
→近くで工事が行われている
→家で作業をしている
→イヤホンなどをしていない
B:やる気が出ない理由は?
→寝不足で眠気がひどい
→仕事に楽しさを見出だせていない
→なりたい姿やビジョンがない
C:何を書けばいいか分からない理由は?
→企画テーマやコンセプトの理解不足
→プロットが曖昧、先を覚えていない
→引き出しやインプットが足りていない
こうして考えていけば、
原因はいくらでも細分化することが出来ます。
どれが要因となりやすいのか、
解決すれば進みやすいかも捉えやすくなり、
問題解決には必須のテクニックとも言える。
これらの2ステップを通して考えることこそ、
「思考を深める」というものなのです。
《どれくらい深く考えるべきか》
方法は分かった。
しかし効果を出すには、
どれくらい思考を深めればいいのか?
正直好きなだけ考えればいいと思いますが、
時間は有限だし、
指標がある方が考えやすいので具体的にすると……
私個人としては、
・時間に余裕がない人は「3×3」
・時間に余裕がある人はまず「5×5×5」
で考えることをオススメします。
3×3とは、
「横に3つ考えて、それぞれを縦に3つ考える」
というもの。
さっき例で使ったものですね。
これくらい考えれば、
大まかな要因は見えてくるかと思います。
更に深めたい人は5×5×5をやってみましょう。
横に5つ考えて、
それぞれを縦に5つ考える。
そうして生まれた25個の原因を、
それぞれ縦に5つ考える。
ここまで来ると、
かなり詳細な原因が見えてきます。
「なぜ書けないのか」
という問いに対する答えも明確になるので、
ぜひ一度お試しください。
これが物語が思いつかなくなった時に、
まずやるべきことです。
《今日のまとめ》
今日お伝えしたのは「書けない」以外にも、
問題が起きた時に使える汎用テクニックです。
考える際には、
マインドマップなどを利用すると楽チンかも。
ご希望があればそちらも方法まとめますので、
コメントなりリプライなりお待ちしております。
他にも創作でタメになる記事を、
100以上書いているので、
よければ目を通してみてくださいね!
では、また次回お会いしましょう。