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みんなバラバラな分、同じを大事に

最近過去のことを記事で書かなくなったけど、
大学では「社会学」を学んでいた。

「元々学びたかった」とか「この教授に興味があった」とかはなくて、何なら日本史の専攻に進もうと思って大学入ったくらい。

でもいろいろな要因や関係があって、一番の決め手はプログラム選択の説明会で聞いた、

「社会学は当たり前を疑っていく学問です」

その言葉がどんな意味を指すのかは全く理解していなかったけど、それまでの人生で何かずーっと引っかかっていたフックが外される感覚がした。

何をやるかはわからないんだけど、面白そう。これだった。


そこから地域社会、人口減少、差別問題、貧困などなど様々な側面で物事を学んでいったんだけど、総じて言えるのは「普通って1つじゃない」ってことで。

結局自分たちは見えている範囲でしか物事を語れないし、そこでしか判断がつかない。そしてそれがその人にとっての「普通」になっていく。だけどみんながみんな同じ景色を見ているわけじゃない。同じ人と関わっているわけじゃない。同じ感覚を持ち合わせているわけじゃない。

だから人によって普通が違ってくるのは当然ということ。
もちろん法律だったり、ルールだったり、そういった守るべき「普通」は守らないといけない。

でも何が好きとか嫌いとか、どんなことを大切にするかとか、どんなキャリアを歩んでいくとか、旅行は計画派か行き当たりばったり派かとか。
そういった個人に委ねられる部分のところは、人それぞれの「普通」であって然るべきで。

そこに対して「なんで同じじゃないんだ」とか「それは違うじゃないか」というのはお門違い。押し付けるのもお門違い。


そんなバラバラであっていい状況だからこそ、「同じ」であることはすごく大事にしたいなと思う。大切にしている価値観とか、気遣いのタイミングとか、趣味が同じとかどうか。

バラバラであることが良くないんじゃなくて、同じであることがすごいんだって。

でも同じ人に出会うのなんて偶然だったりもするし、同じに寄せようとするのは難しかったりもする。大事なのは、自分が好きなこと、大事にしたいことを明確にしておくことなんだろうなと考えてみた。


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