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”見てる”を伝える

#就労支援の現場から

就労支援という世界に新卒から飛び込んで、もうすぐ2年が経とうとしている。ありきたりな言葉だけど、本当に気づけば「あっという間」

まだまだ未熟者であることは百も、いや千も承知だけど、
関係機関の方とのコミュニケーションだったり、場面に応じての提案だったりで話せることが増えてきたことからも自分なりに成長は感じている。

そんな、まだまだだけど少しずつ力をつけている私が、最初の頃から今現在までずっと大切にしていることがいくつかある。

その1つが、今回のタイトルでもある

「”見てる”を伝える」

だ。


何者でもない自分がずっとコンプレックスだった。

資格もない。現場での実習経験もない。
そんな自分が支援を必要としている方々に何を与えられるのか。

くよくよ考えていても、
それでも支援現場に立つ必要がある。それが自分の仕事だから。


そこで自分が見つけた1つの「らしさ」『見る』ことだった。
まっさらな状態だからこそ、何の眼鏡もかけずに見ることが出来る。
そしてちょっとした変化や成長を伝えることが出来る、と。

なんなら「見る」は「知る」のはじまりでもある。
定義だとか通説というのはもちろん大切だが、一部は机上の空論に過ぎない部分もあって。

結局は目に見えていることとその人の過去や背景があって、目の前の方が出来上がっている。だから「見る」というのは大切で。


最初は就労継続支援B型にいて、今は就労移行支援にいるのだが、
この「見る」そして「伝える」という姿勢は貫いている。

ちょっと手が止まったりしていると声を掛けてみたり。
昨日できなかったことができるようになっていると「成長」「変化」を伝えてみたり。
うちの事業所では、おうちに帰ってからもパソコンで課題に取り組んでいる方もいるので、パソコンの更新時間を見て

「昨日、夜も頑張ってましたね!」

と伝えてみたり。

私自身もそうなのだが、

「見られるためにやっているわけじゃないけど、見てもらえているのがわかると嬉しい」

って感覚はいつもどこかにある。それをちゃんと言葉にして伝えられるとより嬉しい。それだけで安心するっていうか。

こんなに嬉しくて、安心を与えるものでありながら、この「見る」「伝える」という行為に資格なんかいらないし、専門性も必要ない。いつでもできるし、誰でもできる。

これをやらない手はない。


「なんでそんなことも知ってるの!(笑)」
「よくわかったな!(笑)」

今の自分にとってどんな褒め言葉よりもご利用者様から頂けるこの言葉が私自身への最高の「褒め言葉」だ。


いい意味で多少「ストーカー」気味になりながら、ご利用者様の頑張りや取り組みはずっとずっと見続けていきたいし、伝えていきたい。

ここは変わりたくないところ。

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塩浦良太
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