9. 「リハスファーム」とは?【1】
先日番外編として、「農福連携」とは何かをまとめた記事を書いた。
今回はそれを受け、金沢QOL支援センター株式会社および株式会社クリエイターズで展開している農福連携事業所、「リハスファーム」について記事にまとめたい。
1回目のこの記事では、リハスファームの概要や実績等を簡単にご紹介し、次回実際にどういった活動が行われているのかご紹介出来たらなと思っている。
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金沢QOL支援センターは2012年に訪問看護事業などを軸にスタートし、農福連携事業である「リハスファーム」(障がい者就労継続支援B型)をスタートしたのは2016年である。ちょうど”農福連携”が出てきたのも2016年頃なので同時期である。
2020年度(令和2年度)には「令和2年度 農山漁村振興交付金(農福連携対策(農福連携人材育成支援事業))」に採択されている。
農山漁村振興交付金:農林水産省が実施する、農福連携の推進を図るため、
・障害者を雇用等により受け入れる農業者に対して、
障害特性を踏まえた作業指示や配慮事項等をアドバイスする人材
・農業者と障害者就労施設の農作業受委託に関する要望の
掘り起こしを行う人材
・両者をマッチングする人材
・障害者の職場定着を支援する人材
の育成・派遣を行う取組についての支援
である。
(詳細URL:https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousin/200219_5.html)
事業所としては石川県に2か所ある。
「リハスファームかなざわ」と「リハスファームはくさん」の2つだ。
1枚目が対象となる利用者をまとめたもの、2枚目は利用に至る流れを説明したものである。
リハスファームでは福祉スタッフや農園スタッフ、さらには医療専門職も一丸となって利用者様の「はたらく」を支援している。
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現在利用者数は2施設合わせて約30名ほどである。
また利用者様の週稼働率は障がいの状態によりけりではあるが平均3~4日。
リハスファームが利用者様に選ばれている3つの理由として以下のものが挙げられる。
point1 全国でも数少ない農福連携事業所
point2 作業療法士や看護師など専門職が日常生活の不安や悩みをサポート
point3 系列A 型事業所へのステップアップが可能
以下はホームページに書かれている実績である。
1か月の工賃として書かれているものはあくまで最高支給者のことである。
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冒頭に載せてある「農福連携」に関する記事でも書いたが、農福連携が必ずしもどこでも成功しているというわけではないというのが現実だ。利用者様の特性に合わせた仕事を見つけながら、生産性も高めて利益を得ないと高い工賃を支払うことが出来ない。
その点、「リハスファーム」は専門性を持つスタッフが一緒になって活動するのでサポート体制は万全である。
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金沢QOL支援センターでは、「福祉が地域を支える社会の実現」というものを目指している。誰もが支える側であり、支える側である。そうやってお互いに助け助けられで地域をつくっていく。
そういった思いの実現のための事業の一つとして「リハスファーム」はある。
以上、この記事ではリハスファームの概要について説明した。
次回は実際にどういった活動が行われているのかについて、記事にしたいと考えている。
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リハスファームについては以下のホームページで詳しくまとめらている。
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