![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173803659/rectangle_large_type_2_8b5be1936a48eac246d33cfe0c5a96aa.png?width=1200)
遠慮と配慮
自分の中で苦手なことっていっぱいある。
ダメなところもいっぱいある。
気づいていて、克服しようとしているところもある。
きっと自分では気づけていないところもあるんだと思う。
そんな中から1個、苦手なことを紹介したい。
それが「決める」こと。
なかでも、自分以外の誰かに対して決めること、だ。
自分のことであれば、むしろ決めるのはめちゃくちゃ得意だと思っている。だって決めたことをすべて自分が背負っていけばいいんだから。やり切ればいいんだから。
自分のことをすごいとは当然思わないけど、でも自分のことを信じてはいる。自分で決めたことであれば、その通りに従っていく。そうやってやり切ってきたし、それを楽しんできた。
何か〆切があっても、自分の直感で「いついつまでにやります」って決めたら、あとはやればいいだけ。そこは自分次第でなんとかなるんだから。
その一方で、自分以外の誰かのことを決めるのが苦手だ。
「いや、人のことを決める筋合いなんか、あなたにないでしょ」
というのは全くもってその通りで。自分もそのように育ってきた。だから自分に矢印を向けて、自分がどうするかで進めてきた。
だけど、”そう”とは限らないことがあることを社会人になって知った。
例えば仕事のスケジュール。
組織でもプロジェクトでも、何かを「管理」する立場に回った時、その主幹がロードマップを設計しなくてはならない。いついつまでにこれやって、いついつまでにあれやって。
やる側が「これ、いついつまでにやります!」というのも1つかもしれない。だけど、やっぱり主幹が描くスケジュールイメージってあるもので。期限を決めてあげることが、むしろ相手にとっては楽なこともある。
それが自分にとって苦手なことの1つだ。
余裕のあるスケジュール感であれば、特に問題はないだろう。
難しいのが緊急のものに対して。
To自分であれば、「自分が頑張ればいい」で完結する話(そこも変えなきゃではあるものの)だ。
ただTo相手になると「相手のキャパ的に大丈夫かな」「余裕あるのかな」と勝手に想像してしまう。勝手に。
「配慮」と「遠慮」は違う。
そんなフレーズを耳にした。
まさしく、ここでいうところの「遠慮」をしてしまうんだろうな、と思う。遠慮って、相手を想像した先での自分を守る手段であって。自分で答えを出してしまっている。
そういった意味では、「人のことを決める筋合いなんてない」に、実は矛盾してしまっているのだ。
一方で「配慮」は、相手のことを想像したうえで「これでどうですか?」という提案になる。つまりそこからは相手との対話だ。
今、この文章を書きながらその答えにたどり着くことが出来た。今まで遠慮していた自分は、矛盾したことをやっていたんだなと。
だから「配慮」をどんどんしていきたい。
メッセージを込めた配慮だ。どうしてこの提案にいたったのか、何を相手に求めるのか。そのうえで2の矢、3の矢も準備する。
それが「こっち」の出来ることなのかなと。
もっともっと、強くなっていきたい。
いいなと思ったら応援しよう!
![塩浦良太](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126916724/profile_853094f0f42dedb9861ea2798d4c53d7.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)