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「自分の言葉で語り合う」という表現が好き

昨日、TVerで「newsオードリー」というのを見た。

普段平日の夕方の日テレ系では「news every」という報道番組がやっているのだが、16日の月曜日は祝日で特番的な形でお笑い芸人のオードリーがそれぞれ取材に行ったものを見せ合い、語り合うというものだった。

▼YouTubeで公開されているオープニングトーク

ほぼほぼラジオといっても過言ではないが、でもそこに映像が加わってしかも報道でという、さらに興味深いものだった。

関東ローカル系でしかやっていないことに加え、そもそも仕事だった私はリアルタイムでは見れなかったので、昨日TVerで見た。


オードリーの漫才はもちろん好きだが、それ以上に人柄と語りという部分がもっと好きだなと思う。

特に若林さんの紡ぐ言葉ってすごくいい意味で生々しい。綺麗な言葉で片づけようとしないで、純粋に感じた喜びだったり葛藤だったりモヤモヤだったりをストレートに表現する姿が好きで、エッセイもよく読む。

以前ラジオか何かで「自分は報道番組のコメンテーターはやらない、というかできない」とおっしゃっていたのが印象的だった。その理由というのは、

「自分が言っているということが正しいとは限らないから」

そのバランス感覚というか、真っすぐさに惹かれる部分がある。

今回引き受けたのは報道番組というカテゴリにコメンテーターとして入っていくのではなく、オードリーというカテゴリに報道番組が入ってくる形だからだと思う。土台は自分たちだから。

中身は現在TVerで無料見逃し配信中なのでぜひ見ていただいて。


今回自分が特に「いいな」と感じたのは番組のタイトルに書かれていたフレーズだ。

「トークの名手オードリーがnews every.のスタジオで、取材で見たこと・感じたことを自分の言葉で語り合う「おしゃべり報道番組」」

「自分の言葉で語り合う」ってすごく素敵な表現だなと思った。

やっぱり大人になればなるほど、正解を知りたくなってすぐ調べたり、正しそうなことを言っている方にならったりってよくあることだ。人と違う、ということを恐れちゃうから。

そうするとだんだん「自分の考えを持つ」という機会が少なくなっていく。そうするとそもそもの考える機会がなくなっていく。でもそれってすごくもったいないことだなと思っていて。

「あなたは何を思うか」「自分は何を思うか」

ここにすごい価値があるんじゃないかなと。それこそ一般論的な正解なんてChatGPT使えば一瞬にして出してくれる。じゃあそれに対してあなたはどう思う?はChatGPTは出してくれない。あなたはあなたしかいないから。

それに、「その人は何を思うか」ってその人のこれまでの背景とか全部が関わってくる。見てきたこと、触れてきたもの、それら経験をひっくるめて感じたことが「その人の言葉」になる。

そういったその人だけの言葉を共有し合う、言葉を語り合うってすごく素敵だし、すごく大事だよなぁって。


いつまでも「語り合う」ってことは大切にしていきたいな。

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塩浦良太
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