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「人生の転機に関わりたい」|病院からJICAを経てQOLにやってきた《作業療法士×コーチ》が描く未来とは【社員インタビュー】

#就労支援の現場から  

今日はせっかくなのでいつもと毛色を変えて、私がWantedlyにて投稿した記事を紹介したい。

私は会社のリファラル採用チームのメンバーと定期的にTwitterのスペースを開催している。そこでは「社員インタビュー」と題して、金沢QOL支援センター株式会社で働く社員をゲストに招き、1時間徹底深堀をする。

今回はその内容を記事化したのでnoteの皆さんにも共有したい。
(だいぶボリューミーになっている(笑))

就労支援の現場にてどういった思いを持った社員が働いているか、そこを知るきっかけになればと思っている。

*

ーまずは自己紹介と現在の所属を教えてください。

三前)三前有理です。元々病院で働き、そこからJICAの活動に参加し、2020年の9月に金沢QOL支援センター株式会社に入社しました。今年で入社3年目になります。現在は2022年4月に開設したリハスワークふじみ野にて立ち上げとともにセンター長兼サービス管理責任者をしています。

ーリハスワークふじみ野についてお聞きしてもいいですか?

三前)リハスワークふじみ野は障害のある方に対して「就労支援」を行う事業所であります。中でも私が立ち上げに関わらせていただいているリハスワークふじみ野はイオンタウンの中に事業所を構えており、当社としても初ですし、全国的に見ても商業施設の中にこういった就労支援施設が入っているケースはなかなかないと思います。なので「これからの福祉を変えていけるかも」という期待を持ちながら、やりがいをもって日々働いています。

送り出す側から迎え入れる側になりたい

ー作業療法士の資格をお持ちで最初は病院で働いていたということをお聞きしましたが、どうして障害福祉の業界に興味を持たれたんですか?

三前)はい、言っていただいたように、私はもともと回復期病院の方で3年間働いていました。そこで新人の頃に担当させていただいた患者さんとの出会いが大きかったなと思います。

その方は50代で片麻痺の方でした。リハビリも順調に進んでいって「いよいよ退院、これからは就職を目指していくぞ!」という時に私は就労の知識が全くなかったんです。だから何もしてあげられなくて。上手くいくように祈るしかありませんでした。

その方は退院されてからも半年に1回ほどのペースで顔を出してくれていました。そのたびに元気そうな様子とは裏腹に就職がなかなか決まらない葛藤をご本人が伝えてくれました。気づけば退院してから3年経っていました。退院してからが本番なのに、なかなかつなぐことができなかった、これが私の中でずっと心残りでした。

「送り出す側から迎え入れる側になりたい」

この時の経験が、福祉、とりわけ就労に興味を持ったきっかけでした。

ーそこからどう動かれたんですか?

三前)病院での作業療法士としての仕事にやりがいはありました。その一方で「ずっとここじゃないな」という思いもありました。

(もっとスキルを高めたらもっと多くの人の力になれるんじゃないか)
(自分の支援を届ける人数を増やしたい。病院だけじゃなくて外の世界を見てみたい)

・・・・転職しようかな。転職してもほかの病院に行くのは違うし、かといって一般企業は勇気でないし。。

と悩んでいたところで、病院の職場の先輩からJICA(国際協力機構)の話を聞いたんです。私自身、大学時代に海外ボランティアに行っていたこともあり、海外にはずっと興味を持っていました。

「JICAでなら今までの3年間をいかせるんじゃないか、、!」

そう思い、決断しました。

ーもともと海外へ行くことがお好きだったんですか?

三前)はい!これまでも東南アジアを中心に10か国ほどいったことがあります。海外って日本とは全く違う価値観があっていいんですよね。自分が持っていた常識が解けて、もっと自由でいいんだなと感じられたり、自分や周りの違いも認めて楽しめるようになるのが好きなんです(笑)だからJICAに行くことも迷いはありませんでした。

人の人生の転機に関わりたい

ーそれからどういった経緯で金沢QOL支援センター株式会社に入社されるんですか?

三前)私の中でJICAに行った後は一般企業へ行きたい、という思いがありました。はじめは医療福祉系の人材会社など幅広く見ていたのですがあまりピンとこなかったんです。「どうしようかなぁ」となっていた時に、JICAつながりの友達にある訪問看護の人事につなげてもらったんです。

ーそれはうちの会社の訪問看護の方ですか?

三前)それが違うんです(笑)ただ社長の岩下さんとつながりがある方のようで、その方から金沢QOL支援センター株式会社の話を聞いたときに、行っている事業に魅力を感じるとともに

「ご利用者様の真のQOL向上を支援する、ってめっちゃいい!」

と思い総合職として応募しました。

ー偶然の出会いだったんですね!

ー少し話が変わるんですが、Twitterのプロフィールに【作業療法士×コーチ】【就労支援×コーチ】と書かれているんですがこれはどういったことですか?

三前)そこまで見てくれてありがとうございます(笑)
私自身、自分のこれまでを振り返ると人生の転機にはいつも話を聞いてくれる人がいたんです。人生の転機っていろいろあると思うんです。私もそこに関われる人でありたいなと思っていて。ずっと作業療法士として疾患や障害を持つ方とは関わってきましたが、今後は届ける人の幅を広げていきたいんです。

ー最近ですと「コーチング」や「キャリアコンサルタント」などもよく聞きますがそれとはまた違うんですか?

三前)確かにキャリアコンサルタントも考えました。でも私が携わりたいのはキャリアの時だけじゃないなとも思ったんです。迷いがある人全員に対して携わりたいな、と。だから幅広く捉えたときに「コーチ」だったんです。それはお金をもらえなくてもよくて。その人が「答えを見つけた!」となる瞬間がとにかくうれしいんです!!


ーホスピタリティ溢れる三前さんらしい回答ですね!最後に今後のやりたいことをお聞かせください。

三前)ここの会社でのやりたいこととしては、現在イオンの中で就労支援施設を展開しているということで、イオンの中でお仕事をもらうことを実現したいなと思っています。イオンで仕事をもらってイオンで就職できる道をつくっていきたいです!それから採用や広報にも関わってリハスの価値をより多くの人に届けたいなと思います!

個人的なやりたいことは、海外にたくさん行きたいですね!ベトナムももう1回行きたいし、カナダも、それから、、、行ったことない国にも行ってみたいです。近い将来QOLも海外に事業展開を考えているということなので、そこにも携われたらなと思ってます!

ー三前さんの活き活きとした表情を見ているとすべて実現してくれそうな気がして楽しみです!今回はインタビューさせていただきありがとうございました!

三前)こちらこそ貴重な機会をいただきありがとうございました!

*

いかがだっただろうか。

私はこのインタビューを通じて改めて「言葉は人柄が出るな」と思った。

インタビューを終えた瞬間のあの元気になる感覚+やさしさに包まれた感覚を、こうやって文字にして改めて振り返った時に同じものを感じたのだ。

こういった思いを持った方と働けているというだけで嬉しくもあるし、誇らしくもなる。

そして「就労支援」という仕事の魅力がより多くの人に伝わってほしいな、と思った所存だ。


普段は自分の思ったことをただつらつらと書き連ねるnoteだが、ぜひオススメしたかったので今回はこういった形にした。

たまにはこういうのもいいだろう。


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塩浦良太
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