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本当にできる人は、「できない」といえる人 No.1496

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2025年2月6日 「DayOne日記」No.1496
本ブログは、成果を出すためのヒントを365日、1日も欠かさず発信します。
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おはようございます。

我々は、万能であることを
求められているような気がする社会に
生きています。

特に、仕事。

仕事では、
「NOと言えない症候群」に陥りがち。

どんな依頼も受けなければいけない。
そんな感覚があったりします…。

でも、それが全てではない。

プロフェッショナルとしての本質を
考えさせられる言葉があります。

それは、ピータードラッカーの
「知りながら害をなすな」という金言です。

この言葉のルーツは、
2500年前のヒポクラテスの誓いにあります。

医師が「害を与えない」ことを
最優先するように、

ビジネスパーソンも
「できないことを無理に引き受ける」ことで、
結果的に誰かを傷つけていないかを
考えるべきではないか、ということです。

たとえば、世界一の料理人でも、
傷んだ食材では最高の一皿を作れません。

一流の医師でも、
すべての患者を完治させることはできません。

トップアスリートでも、
必ず勝てるわけではない。

それと同じように、
どんなプロフェッショナルでも、
すべての依頼に100%の成果を
お約束することはできない。

それでも、
我々は、「なんとかなるかも」と淡い期待を
抱いて、できない仕事を引き受けがち。

そうなると最悪の結果として、
顧客の期待を裏切り、
信頼を損なうことになってしまうことも…。

これこそ、
「知りながら害をなす」状態ではないでしょうか?

だからこそ、
プロフェッショナルの真髄は、
「できない」と正直に伝える勇気に
あるのだと思います。

それは決して弱さではなく、
誠実さと責任感の証。

もちろん、挑戦することは大切です。

新しい課題に取り組み、
自分の限界を広げていくことは、
成長に不可欠。

ただ、それは、
「知りながら害をなす」こととは違う。

自分の限界を知りつつ、
全力を尽くせる範囲で仕事を引き受け、
期待以上の価値を提供する。

それが、本当のプロではないでしょうか。

私の師事は…

「顧客に対して、
受け取った価値の10倍を返すように心がけよ」

と教えてくれました。

これは、
プロとしての理想の高さを示すと同時に、
自分の限界を知ることの大切さも
教えてくれる言葉です。

10倍の価値を提供できない仕事なら、
誠実に断る勇気も必要だから。

たとえ、
今は「できない」と言わなければならないことがあっても、それを糧に成長していけばいい。

誠実さを貫けば、必ず道は開けるはず。

結局、「できない」と正直に言える人こそ、
本当の意味で「できる人」なのかもしれない。

その誠実さこそが、
長期的な信頼関係を築く礎となるのです。

今日もどこかで誰かが、
勇気を持って「できません」と
伝えているかもしれません。

その決断を、
私は心から応援したいものです。

それでは、皆さん。
本日も良い一日をお過ごし下さい。

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