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ひとり集中できるパリの居住・学習・生活環境について
パリに来て3週間が経った。早い。
日記(毎日書いている)を振り返りながら1週間の思考をまとめるこの時間が割と良い息抜きになっており、しかもこんな散文を一定数読んでくれる人がいることに感謝しかない。自分にとって"書くこと"と"生きること”はニアリーイコールなので思考を整理しながら垂れ流していきたいと思います。
先週分はこちら👇
まずは、今のパリの環境についてシェアします。
パリ6区にある学生寮に居住してます。「CROUS」という日本で言う大学生協的なところが運営しており、色んな大学の学生が住んでます。小さい子供を連れた家族で住んでる人もいたり。
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部屋(個室)は8.5畳くらいで特段広くないですが自室にキッチン、シャワー、トイレが付いてて、飯食って寝るくらいなら十分です。学生なら1食3.3€でご飯食べれるレストランも併設してます。全然使ってないけど。
6区は端的に言えば高級住宅街、且つ、ソルボンヌ大学(正確には5区だけど)などが連なる学生街で、正直ここの寮に入居できたのはラッキーです。かなり倍率が高いっぽく。
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寮から留学先の大学(エコール・デ・ボザール)までは歩いて25分、いつも歩いて通ってます。パリは本当に歩きやすい。
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先日大学の図書に初めて入りましたが、もうAからZまでアーティストの本全部読んでやりたくなりました。
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他にも良く利用する図書館は
・サント・ジュヌヴィエーヴ図書館
自宅から徒歩15分!日用以外夜22時まで作業できる!電源・Wi-Fi・休憩所完備。利用者カードを最初に作る必要アリ
・ポンピドゥセンター(近代美術館)
電源・Wi-Fi(ちょい不安定)・休憩所完備、こちらも22時までやっていて、しかも日曜日もやってる!(火曜休み)
ただ、特に土日めっちゃ混むので要注意。この世のほとんどのアートの本があるんじゃないかという感じで飽きない。
3週間歩き回って良い感じの作業場所を見つけていきました。学生街ということで学習環境は地素晴らしいのですが、もちろん良いことばかりではなく、正直街的には自分に合ってないと思います笑
観光客含め人多くて落ち着かないし、ゆえに近所のスーパー高いし、車がよく通る道なので爆音サイレンのパトカーがヤバいとき誇張なしで1時間に10回は横切ります。深夜と朝とか冗談じゃない。
こっちに来てまだ1度も外食してません。でも大丈夫、皆さんがパリ来た時のために取ってあります!連絡ください!
渡仏前に死ぬほど人に会っていたので今は1人を楽しんでます。ほぼ人と会わないし飲まない金沢にいる時の生活と似てるなぁと。
物価高・円安で大体のモノ日本の2〜3倍くらいですが、実は案外、日本にいる時と生活費変わらないんじゃないかとも思ってます。パリは外食が高いと言われますけど、日本も居酒屋で飲んだら普通に5000〜1万円とか飛ぶし、後輩に奢る〜とかあるし。
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ただひとり、孤独に目の前のことに打ち込む日々。質素倹約・シンプル、日本にいる時よりよっぽどお坊さんのような生活ができるというか。何もかも断ち切って集中したい人は海外行っちゃうのアリ寄りのアリかも。
昨日別の国に滞在している友人と話していたけど、物理的に人と会えない時間を作ったことで、つまり「暇」になったことで、やりたい(けどやらななかった)ことに色々手を出せてると。シェアハウスに住んで心地よい人といると心は満たされてしまって何にもしなかったらしい。幸福なことなんだけどね。孤独にならないと創作は生まれないのかも。
こっちは日本と時差7時間あるんですが、日本のみんなが寝はじめるであろう17時(日本の0時)以降はSNSが静かになっていって、寂しくもあるんだけど集中できる感じが嫌いじゃないです。たぶん移住者なら共感してくれるよね!?!?
美術館も多くは無料で入れるのはありがたい。EU圏出身の25歳以下ならほぼ全部無料、26歳以上の非EU圏でも美術を学んでる学生ならおおむね無料、有料展示さえもWebサイトチェックすれば無料day設けられてたりするのでそれ狙ったりします。混むけど。
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そしてすごいのがダンス。104 FACTORYという元々死体処理場だった場所なんですが、行けば昼間からあらゆるジャンルのダンサーが踊ってます。bboyも絶対いるので、しれっとサイファー混じる。
ダンス練してて感じたこと。。。NYでブレイキンしてた時は周りのリアクションが活発でそれがキッカケでよく話してたと思う。パリだとそれがあまり起こらない。それは俺がサイファーで唯一のアジア人だからなのか、言語の壁なのか、フランスは対人の距離が一定ある文化なのかわからないけど(続く) pic.twitter.com/EAQPysX79L
— 山口塁 Rui Yamaguchi (@rutty07z) September 19, 2023
誰とも言語でコミュニケーション取ってなくても、踊りを見ればその人が大切にしてるこだわりとかスタイル分かるし、サイファー内での身振りを通して静かに繋がってるし、かと言って強制もされてないし、この適度な距離感が今はなぜか心地よくて、焚き火みたいだなって思いました。なんやそのまとめ。
— 山口塁 Rui Yamaguchi (@rutty07z) September 19, 2023
やっぱりブレイキンのネットワークとコミュニティすげーわ相変わらず助けられてるわと思った。あと道具も何も要らない身体ひとつで表現できるってすごいわ。
— 山口塁 Rui Yamaguchi (@rutty07z) September 19, 2023
逆に大学の交換留学生がどんな作品を作ってるのかまだ知らない(SNS繋がってない)ので、みんなのスタイルが全く見えてない
10年前そんなこと全然考えてなかったけど。あとこっちはイメージ通りコンテンポラリーダンサーが多い。
さて、本格的な講義は10月2日からスタート。いま大学は所属するスタジオを決めるための面談期間に入りました。各スタジオのアーティスト(教授)と会って,英語で自分のことや作品のことプレゼンするんですが、2割も伝えられません。四苦八苦。
そして、並行していま黙々とやっていること。それは
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