30代仕事に悩む一般事務がマーケティングの本読んでみたので3冊紹介するね
私の仕事は一般事務的な感じなんだけど、たとえ一般事務をするにも、もう少し会社全体のことの知識が必要なのでは?と思って、マーケティングの本を試しに読んでみたよ。
結果としては、マーケティングは、現場を見る!そして価値を作る!その前に企業理念とかブランドコンセプトみたいなものを共通認識として全員が持つ!仕事は愛!って書いてあって、これはマーケターだけでなくどの役割の人にとっても重要なこと!って思ったので、紹介します。
(マーケティングの知識ゼロからなので、プロのマーケターから見たら全然違ったらごめんなさい。他に初心者向けにおすすめの本とかあったら教えてください)
最初に読んだ本は、
マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ
マーケティング初心者への概要ってかんじの本。知識ゼロの初心者にわかりやすかった。
本の中で、
マーケティングでもっとも重要なことは「価値」をつくること
顧客(who)が誰で、その人へ何(what)を届けて価値を作るのかであり、どうやって(how)はその後
顧客(who)は、n=1を徹底的に分析して1に売れるようにしよう、1にあたる人が10はいて1,000になる
と、書いてました。
マーケティングって言葉に対する私の最初の印象って、「特別スキル!『マーケティング!!発動!』」ってかんじだったんだけど、そうというより、全体の土壌に常にマーケティングが染み込んでる、みたいな…かんじ?なのかなと思った。
家で例えるなら、マーケティングは、土地とか設計図ってかんじなのかも。
ドリルを売るには穴を売れ 誰でも 売れる人 になるマーケティング入門
2冊目。これもマーケティングの概略についての本。
物語パートと説明パートの同時進行していくので、読み物としてもおもしろいと思う。こっちのほうが「マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ」より読みやすいと思う。最初はこっちのほうがおすすめかも。
「何かを改善するために、どうやって情報を得て、計画を立てて、改善策を実行するか」を、物語パートで具体例で示すから頭に残りやすかった。
本の中で何度も強調されていて印象的だったのは、「現場を見ろ」、ということ。
経営がうまくいっていないレストランをどうやって復活させるか戦略を考える、というストーリーになってるんだけど。
その戦略を考える手法として「赤字になってるお店に行って観察しよう。お客様にアンケートをとって意見を聞こう。アンケートを取る時は、どんな人(性別、年齢、職業など)で、どんな時間に、どんなふうにお店を利用してるかなどがより大切なので、観察しよう。イタリアンのレストランなら、イタリアにも行って、現地も観察しよう」という風になってた。
データや頭だけで戦略を考えてしまうのではなく、価値を提供する相手(お客様)がどんな人で、どんな雰囲気で、どんな風に利用しているのか、現場にたくさんの情報があると。
「現場を見よう、そして相手にとっての価値を考えよう」これは戦略を考える場面だけでなく、そもそも普段の会社でも必要なことだ。どんなお客さんが来て、どんな人で、どんなことを求めてるのか。チームのメンバーはどんな人で、どこが良くて、どこをどう改善すればより良くなるのか。考えること。
この本を読んで、「現場目線」「相手への価値を考える」は、今後自分も気をつけることにしました。
最後は、銀座ママ麗子の成功の教えシリーズ「マーケティングは愛」
銀座ママ麗子の成功の教えシリーズは、全5巻で3巻まで読んだよ。ちょっと古い本だけど、これすごく面白いよ。おすすめ。
第一巻が赤い表紙の「マーケティングは愛 (銀座ママ麗子の成功の教えシリーズ)」
説明パートはなく、全て小説です。ビジネスエンタメ小説。
1冊目の「マーケティングは愛」は、広告代理店の人たちがメーカーの売れなくなってきた定番商品をどうやってまた売れるようにするか、というストーリーでした。
広告代理店の人たちがたまたま行った銀座のクラブのママ麗子が実は元敏腕コンサルで、アドバイスを下にマーケティング戦略を考え直して、商品復活をはかる…!というもの。
小説なのでそもそもすっごく読みやすい。
本の中で印象的だったのは、
会社や商品のコンセプトを理解し、全員で共通認識を持つことが大事
マーケティングはコミュニケーション。対話。
マーケティングの基礎はフィールドワーク
相手(お客様)となる対象を絞って、商品やサービスなどを通じて、その相手と双方向の対話をすること。相手のことを思って相手にとって価値になることを考えて提供すること。
そう、つまり「マーケティングは愛」。と、そんな感じの本だった。
相手のことを知るためには、現場で相手をよく見ることが大事。相手に見せるコンセプトは重要だし、コンセプトは売る側の全員が共通認識として持っておく必要がある。相手がコンセプトを信頼して今買ってくれているよなら、そのコンセプトを安易に覆すことは、信頼を裏切ることになる、と。なるほど。
これって、商品を売る場合だけでなく、会社におけるどんな活動でも言えることだ。どの仕事でも、相手がいて、相手への価値を提供することになるので。
この本を読んで、私はとりあえず自分の会社の企業理念を改めてよく読み直してみた。(とても漠然としていたけど………、だからうちの会社はあんま良くないのかもしれない)
会社においても、まずは全員が企業理念を、自社の商品を知って、知識を深めて、自社を愛し、お客さんを愛し、業界を愛し、もっと広い何かを愛することなんだと、そんな基本的なことが今はできてないなあ、って気付きました。まずはそこからやってみる。
また、本の中で印象的だったのがここ。
わーかーるーーーー!
たしかに、経営陣、現場、愛してるんかな?というか知ってるんかな?って思った。きっとまずはこのへんが私の会社には足りなさそうだ。
幸いにも(?)私は現場叩き上げみたいなポジションになってしまっているので、現場愛みたいなものから始めてみよ。
2冊目の「ブランドは遊び心」、3冊目の「営業はエンタメ」も読みやすくて、分かってるけど出来てないことが書いてあって耳が痛いような気持ちになったり、知らなかったことの発見があったりしたので、おすすめ。ビジネス小説としても普通に面白いのでぜひ。(ちょっと予定調和部分もあるけどね)
ということで、紹介でした。
「マーケティングって何?」の疑問から始まり、「結局、マーケティングって、何…?????」とより疑問は深まる一方な読書だった。
でも片鱗として、現場を見る、価値を考えて提供する、コンセプト・暗黙知をみんなが共通認識として持ってる会社は強いと、多分結構基本的なことが学べたのは良かった。
マーケターだけでなく、事務にも、というか働く人全てにとって、マーケティング(かはわからないけど、少なくとも上記に書いた片鱗)を知って動くことは役に立つだろう。マーケティングは愛。仕事は結局、愛なんだね。きっと。