誰もが知ってる「ダンロップ」
「ダンロップ」と聞いて思い浮かぶものは?
「ダンロップ」が人名である事は知ってる?
大半の人が「タイヤ」と答えるのではないだろうか。
ジョン・ボイド・ダンロップ
職業・獣医師
「獣医師」と「タイヤ」!?
あらゆるタイヤで当たり前に使っている「空気入りタイヤ」は、このダンロップさんが自転車レースで勝てないと困っている、10歳の息子のために開発したものだ。
始まりは、息子の悩みを解決してあげたい。。。
最初からゴムの空気入りタイヤを開発して会社を大きくしたわけではないのだ。
元々アイデアマン
獣医師だったダンロップさんは、手術や診察に使う道具も自ら改良するほどのアイデアマン。
1800年初頭に自転車が誕生し、ヨーロッパを中心に目覚ましい進化を遂げ、市民の間にも普及し始めていた。
子供達の間で人気なのが、二輪や三輪車でスピードを競い合うレース遊び。
ダンロップさんも10歳の息子に三輪車をプレゼントしたが、息子はどうしてもレースで勝てないという。
当時の道路環境と言えば、石畳や砂利道。
タイヤは鉄製のホイールにゴムを巻いただけの仕様なので、地面のでこぼこにハンドルを取られ、10歳の男の子の力では車体をうまくコントロールできないのだ。
このタイヤは「ソリッドタイヤ」と呼ばれ、重いし、クッション性もない。
なので息子は、力のある自分より大きい子たちにいつも負けてしまうというわけ。
そこでダンロップさんは、寝る間も惜しんで三輪車の改良に没頭することとなる。
ある日の獣医としての診察中。。。
「これ使えるかも」とひらめきが。
それが
聴診器の管に使われている「ゴムチューブ」
木の円盤の周りにゴムチューブを取り付け、それを布のカバーで覆う。これをタイヤに見立て、ソリッドタイヤとの比較実験を行った。
二つを転がすと、チューブタイヤがソリッドタイヤを通り越し勢いよく転がっていくのだ。
こうして考えだされたのが、今では当たり前になっている「空気入りタイヤ」
全てがゴムの「ソリッドタイヤ」より、中に空気を入れることにより軽くもなり、衝撃も吸収してくれる。
このタイヤのおかげで、息子はレースに勝つことができ、それを見た友人たちも、こぞってダンロップさんにタイヤの改良をお願いしに来た。
その後、自転車メーカーと協力して新型の空気入りタイヤを開発。
これがDUNLOP誕生ストーリー。
世の中で当たり前に使っているものには、必ず始まりがあるし、作った人がいる。
意外と、誰かの悩みを解決してあげたいという思いから、メガヒットしているものが多いのかもしれない。
マスカラの「メイベリン」とかね。
最初からお金儲けを考えてるんじゃなくて、身近な「困った」を解決していくことがビジネスに繋がっていくんだろうな。。。と考えさせられました。
日頃当たり前に使っている物の始まりを調べてみるのも楽しいかも。
最後まで読んでくれてありがとうございます。