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noouchi
ただ読みたいから、本を読む。
最近、子どもの頃のように心から読書を楽しむことができなくなってきたな、と思っていました。
読んで仕事の役にたつような内容のを選んだほうが
いいかな。
買いたいけど、ちょっとお値段が…。先月の電気代
高かったし、節約したほうがいいかな。
おもしろそう。でも、最近仕事で疲れてるし、この
厚さのを読みきれるかな。
…というような様々なことを書店の棚の前で考えて、
結局買わなかったり。買ってもなかなか読みきれなかったりしていました。
先日、ふと、こういう状況が嫌だと思って、余計なことを考えず、ただ今の自分が読みたいと感じる本を選ぼうと書店へ向かい、買ったのが「月とコーヒー」です。
本の佇まいと題名に心を惹かれたのですが、あとがきの一部に目を通して、この本を今読まないと、って思ったんです。
おそらく、この星で生きていくために必要なのは「月とコーヒー」ではなく「太陽とパン」の方なのでしょうが、この世から月とコーヒーがなくなってしまったら、なんと味気なくつまらないことでしょう。
生きていくために必要なものではないかもしれないけれど、日常を繰り返していくためになくてはならないもの、そうしたものが、皆、それぞれあるように思います。
あとがき
たぶん、この頃のわたしは「パンと太陽」のことばかり考えていて、自分にとっての「月とコーヒー」を味わう余裕を無くしていたんだ、と気づきました。
仕事が忙しくて帰宅するのが遅くなる日もありますが、最近は寝る前にこの本を読むのが楽しみです。
読み終わるのがもったいなくて、かみしめるように少しずつ読んでいます。
まだ、わたしはこんなふうに読書を楽しめたんだな、と思いながら。
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