やっぱり、"文房具"が好きだから。
仕事中に使っているボールペンのインクと、ノートがもうすぐなくなりそうだったので、文房具屋さんへ足を運んだときのこと。
ふだんなら、"いつもと同じもの"を選ぶのですが、その日は、"せっかくだから、今まで使ったことのないものを選んでみようかな?"という考えがふと浮かび、売り場をぐるりと一周してみることにしました。
以前からなんとなく感じていたのですが、ひとつひとつの商品をじっくりと眺めていると、文房具の種類はとても豊富になっていて、使い心地が良いものも増えているのだな、と改めて驚いたのです。
小学生の頃から、ノートに板書する時間が好きで、自分なりに、見やすくするための工夫をこらしていました。
シャープペンシルの芯の太さや濃さにこだわったり、蛍光ペンやカラーペンを何色もそろえたり。
勉強をしている、というよりも、デコレーションをしている感覚で、特に社会や理科のノートは、地図や器官のイラストを添えるのも楽しかったな、と思います。
そんなわたしだったので、10代の頃は文房具を購入するのが趣味のようになっていました。
けれども、歳を重ねるにつれて手書きで文字を書く機会は減っていき、いつしか文房具の世界から足が遠のいていたのです。
ですが、ひさしぶりに、いろとりどりのペンやノートをゆっくりと眺めていると、
"可愛い、綺麗、…使ってみたい"
という思いが、次から次にわきあがってきました。
小さいけれど、きらきらと輝いて見える文房具の前で、童心にかえるような心持ち。
一時間ほど売り場を回遊したあと、数点を購入し、晴れ晴れとした気持ちでお店を出ました。
写真におさめたのは、愛用中の文房具です。
Campusのノートは"SOFT RING"という名前のとおり、リングの部分がやわらかく、グミのような触感で、手にふれても痛くありません。ミシン目がついていて、ノート本体からページを綺麗に切り離せる優れもの。
開発担当者の方の使いやすさへのこだわりやセンスが感じられ、こういった商品には"使うよろこび"があって、素敵だなと思います。
わたしの書く字は小さめなので、ペン先は0.4mmぐらいがちょうど良く、"SARASA "シリーズは高校生の頃にも愛用していました。
好みの色合いのものが多く、ビリジアンは落ち着いた色がスケジュール手帳に三行日記をつけるのにぴったりで、オレンジは目立つのに派手すぎず、大事な予定を記すときに使っています。
uni-ball oneのプラムパープルや、MILDLINERのマイルドダークブルーのようなくすんだ色味のインクは、わたしが学生の頃にはなかったな、と思うもの。
店頭で試し書きをしたときに、あまりにも好みの色合いだったので、思わず「可愛い」と声に出してしまいました。今でも書くたびに、やっぱり良い色だと感じます。
文房具売り場を巡っているときに気がついたのは、わたしは、自分の"買いたいな、欲しいな"という気持ちを、すこし抑えすぎていたのではないか、ということ。
もともと物持ちが良いのに加えて、引越しが多いこともあり、何かを購入するときは慎重になります。
"本当に必要かな?ちゃんと使いきれるかな?"
"またいつ引っ越すか分からないし、なるべく物を増やさないようにしよう"
そんなことを考えて、"買わない"ことを選びがちです。
もちろん、身の丈にあったお金の遣いかたをすることは大切ですし、様々なものが値上がりしている現在、無駄遣いも避けたいところ。
でも、素敵なものや好きなものを探したり、使ったりすることは、心に潤いをもたらすのだと、この頃身に沁みて実感するようになりました。
"わくわくする気持ち"や"ときめき"にふたをすることは、今の自分をないがしろにすることになるのではないかな?とも思う。
ときには、大人にだって、"遊び"が必要なのですね。
振り返ってみれば、文房具への興味もゼロになっていたわけではなく、"気になるけれど使う機会があまり無いから、買ってもしょうがない"と考えていたところがあります。
そこで思いついたのは、"好きで使ってみたい"のであれば、"使う機会を増やそう"ということ。
来年のスケジュール手帳は、中身がシンプルなものを選んで、とっておきのペンやシール、マスキングテープでたくさんデコレーションをして、日々を彩るような一冊を作っていきたいと考えました。
来年まで、あと約3ヶ月。
お気に入りの文房具を見つけて、少しずつ買い揃えていくつもりでいます。
"素敵なものにたくさん出逢えると良いな"
そんなふうに思うだけで、楽しい気持ちがおさえきれない今日この頃です。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。 あなたの毎日が、素敵なものでありますように☺️