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大人は、子どもや後輩に「人生の先輩」として語るべき❗だと思う。

私は学級担任ではない。が、代授(出張や病休などの担任の代わりに、自習監督をしたり、授業をしたりすること)で時間があまると、「語り」をする。

例えば、
地球や宇宙の話
戦争や平和の話
中学校以上の学校や受験の話
仕事の話
お金の話
日本の良さや外国の話
命の話 などなど。

担任がベテランの場合は、それほど深くない話にし(学級経営の邪魔にならないよう)、若手の場合は、深い話をする。
これまでの経験上、若手が語れないことが沢山あるからだ。

授業に入るクラスでは、担任に断って、担任のいるところで語ることもある。
その時には、若手にも聞いてほしい話をする。
子ども達が身に付けるべき力や、生きる姿勢
昔の戦争や今の戦争
親の気持ち
などである。

もちろん、すべての子どもや若手に響く保証はないし、鬱陶しがられることもあるだろう。

でも、自分好みの動画や情報だけ取り入れれば済む現代においては、「興味は持てないけど大切なこと」を聴く機会は必要だと思う。

実際に、話の内容を知らない子どもや若手は予想以上に多い。
また、数少ない知り合いの保護者(非常勤だから、よほどのことがないと知り合わないため)からは、
「るねあ先生が話してくれたことを聞きました。子どもには難しい話だと思いながら聞いていましたが、子どもには強く心に残ったみたいで、プリントを机に貼っています。」
というようなことを言われる。
語りの資料を、担任や他の先生から「欲しい」と言われ、渡すこともある。

更に、語りをしている時は、授業では見せない真剣な表情を見せる子どもも少なくないし、その後の言動が変わる子どもいる。

全員に、今すぐ響かなくてもいい。今すぐ響く▪後々響く子どもや若手が確実にいるなら、「道徳」での学習よりも、よっぽど効果は高いと実感している。

もっぱら、今は、授業を担当している5▪6年生と担任に向けて、
人生は、今の「何とかなる」感覚では、どうにもならなくなる
高校や高校受験の現実
自立する▪社会人になるということ
学習や基本的生活習慣、礼儀の大切さ
を中心に語っている。

昔は、同居している祖父母や親から聞かされたことが、今は家庭で語られないことが多い。

それなら、「嫌な役」を背負うことにもなるが、大事なことを「語れる」大人でいようと思う。


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