【創作】ダ・ヴィンチの吸血鬼 第3話(終)
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ダ・ヴィンチの絵が消えた!
静かだった朝食の場は騒然となりました。
ディアモ氏は真っ青になって悪態を呟くと、ヴェッティに平謝りに謝り、カストルプ氏に非礼を詫びて広間を出て行きました。シモーネ、ヴェッティ達も一緒に出て行きます。
しかし、カストルプ氏はというと、立ち上がることもなく、悠然と食事を摂って、口をナプキンで拭きました。
すると、何かに気づいたようにそれをしげしげと見て、執事を呼びました。
「ここに印刷されている文言は、何かわかるかね?」