生活の知恵講座【第57回】
限られた時間内でしっかりとこなすことは、経験を積めば、誰だってできるようになる。
その経験を積みながら身に付く力は、「予測力」である。これが、5つ目のポイントである。
例えば、母親が最初のうちは子育てに追われていても、だんだんとタイミングが合ってきたり、子どもの反応が予想できたりすると、子育ての経験をそれまでしてこなかった父親より優秀かもしれない。
旦那がいくら職場でエリート課長でも、家庭では奥さんのほうが上だっていうのは当たっているだろう。
さて、その旦那が本当の意味で仕事ができる人間なら、部下への声かけのタイミングもすばらしいだろうし、自分の言動に対する周囲の反応も予測できるはずである。
仕事に追われている人間は、相手がどう出てくるかを予想して行動できていない人が多い。
もちろん、無茶ぶりする上司の顔色を伺うのがやっとだという人もいるので、全員がそうだとは言い切れない。
ただ、そういうときこそ、先週も述べた「パターン分析」の手法を使うのである。
相手の行動パターンは、よく観察すると、毎回共通しているところがある。
それを見つけ出して、少しでも相手に振り回されないように、自分の時間を確保する。
「赤ちゃんが寝たぞ、今のうちだ」というのと似たようなタイミングを、仕事でもプライベートでも見つけられるのがベストである。
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