読んだ小説を褒めながら紹介するnote ~『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』篇~
Ты такая клевая.
書影と、軽い紹介から。
\どーん/
アヒルぐち~。
かわよい~。
ということで、かわいらしいアーリャさんのイラストはももこ先生。
本文は燦々SUN《サンサンサン》先生。
なお本作ですが、先生初の書籍。
元は『小説家になろう』にアップされていた短篇作品で、それを完全新作書き下ろしての書籍化という運びとなった模様です。
ちなみに、帯には『上坂すみれさん推薦!』の文字。
なるほどな、と思うばかりです。
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 #とは
公式略称は『#ロシデレ』のようです。
主人公は高校生男子・久世政近《くぜ・まさちか》。
基本的にやる気のあるタイプではなく、日常に対しては概ね怠惰で、オタク趣味だけは全力という、夜更かし上等なオタク趣味全開系男子。
そんな彼を、隣の席に座るアリサ・ミハイロヴナ・九条《アリサ・ミハイロヴナ・くじょう》は許さない。
成績は学年トップで、所属は生徒会、役職は会計。
この学校には二大美姫と称される女子がいるのだけれども、アリサはその内の片方。
付いた二つ名は『孤高のお姫様』。
愛称は「アーリャ」。ロシアで「アリサちゃん」という女の子がよく呼ばれるタイプの愛称になるものの、彼女に対してこの学校内で表立ってそう呼ぶ人は少なく、男子に至ればかなり限られていて――それこそ男子では政近くらいなもの。
――せっかくなので、この記事でもタイトル通りに「アーリャさん」と呼ぶことにしましょうか。
今日も今日とて、自業自得な夜更かしでノンストップ欠伸な政近に対して、アーリャさんは「バカじゃないの?」などと毒舌を飛ばす。
涙までにじませた目をしぱしぱさせてだいぶ眠そうな政近を見て、ちょっと窓の外に視線を移して、微笑んだ彼女は――。
「Милашка」
「ぁふ、あんか言った?」
「別に? 『みっともない』って言っただけよ」
(『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』 p.11, 12 より)
ロシア語で、何かを言ったアーリャさん。
成績も下の中くらいな政近が、第2外国語でもないロシア語なんて理解できるわけがない――。
そう思っているアーリャさんは、こうして時々ロシア語で政近のことと思しき何かをつぶやく。
――のですが。
政近は、理解している。
アーリャさんが今、ロシア語で『かわいい』と言ったことを。
政近は、理解している。
アーリャさんが時折話す、ロシア語を、すべて。
——そんなわけで。
ツンツンしているロシア・ガールは実は何故だか誰にも知られないようにこっそりとデレてくれているという謎状況に陥ったラブコメです。
推しポイント。
ツンデレ好きは絶対買うべきっしょ。読むべきっしょ。
基本的には怠惰型主人公である政近は、実は中学時代に生徒会役員の経歴があって、わりと周りを観察して動くことができる子なんですけれども。
それゆえ時々貧乏くじを引くこともありやなしや、という話ですけども。
そんな政近は、完璧超人であるがゆえに周りの助けを使おうとしないどころか、助け自体を極力求めないタイプのアーリャさんの不器用なところを、見過ごせなかったりします。
高校入学前にもちょっといろいろとあったアーリャとしては、これ見よがしに助けようとしないけれども、それでもさらっと美味しく窮地を救ってくれる政近が、何だか気になるご様子。
でも、生来のツンデレが邪魔をして——。
結果、ロシア語ではデレちゃうんですから、萌えるしかないわけで。
そういえば、政近に近しい女の子として、アーリャさんと同じく生徒会に所属し広報を担当している、通称『深窓のおひい様』と言われる周防有希《すおう・ゆき》という『幼なじみ』がいるのですが————。
最終話とエピローグ、そして第2巻に繋がっていく部分なので、ネタバレ防止のために伏せておきますが。
彼女の『役割』と『立ち位置』はかなり大きいので、彼女も必見です。
——いやぁ、まさか『XXXX』だなんてねえ。
既刊について。
2021年8月現在、第2巻まで刊行済みです。
ぜひみなさんも、『ロシデレ』いかがでしょうか。
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