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読んだ小説を褒めながら紹介するnote ~『午後九時、ベランダ越しの女神先輩は僕だけのもの』篇~
ここ最近紹介しているモノとは少し趣きが違った作品かもしれません。
書影など。
\どーん/
妖艶。
イラストはみわべさくら先生。
著者は岩田洋季先生。代表作はアニメ化もされた『護くんに女神の祝福を!』シリーズでしょうか。
『午後九時、ベランダ越しの女神先輩は僕だけのもの』とは
失意の後にとんでもない宝くじを引き当ててしまった少年の物語。
主人公は雨晴 旭。
名前の印象とは裏腹に、良く言えば落ち着いた――悪く言えばちょっと暗めの高校生。ただし、負けず嫌い成分は有している模様。
とある事情により引っ越しをした彼の部屋の窓からは、お隣さんの窓がとても近かった。それこそ互いに手を伸ばせば簡単に届くくらいに近かった。
建築の法規的にそれはどうなってるんだと言う話ではあるが、そこら辺は法の不遡及でも発生したってことにしておきましょう。
窓越しに会話が出来るというシチュエーションは、きっと誰もが憧れるモノでしょうね。
美人もしくはイケメンな幼なじみと夜な夜な窓越しに会話するシーンなんてのは、この手の恋愛モチーフの物語には必須項目かもしれません。
で、そんな旭くんのお隣さん。
彼女の名前は、氷見夏菜子。
もれなく、間違いなく、完全無欠に美人でした。
しかも、学校では『女神先輩』とも呼ばれるパブリックアイドル。
そんな彼女と旭は、夜になるとこの窓辺で秘密の接触をする。
基本的には旭が夏菜子にイジられ、旭が反抗しようとしても結局返り討ちに遭うという展開ではあるのだけれど、夏菜子の反応ひとつひとつに言い難い感情を覚えるあたり、旭は健全であった。
ある日のこと。
いつものように夏菜子にしてやられた旭だったが、罰ゲームと称して夏菜子は旭に宿題を出す。
すぐに答えを出せるなら出してくれても構わないし、もちろん時間をかけても構わない。正解を出せるまで諦めないでという前置きの元、彼女はこう言いました。
※以下、引用。
「このわたし、氷見夏菜子が雨晴旭くん”で”こうして遊ぶのは、旭くんのことが好きだから――ですが、では、わたしはいったいどうして旭くんのことが好きなんでしょうか。理由を考えてください」
(『午後九時、ベランダ越しの女神先輩は僕だけのもの』 p.35 より)
――は?
え?
旭くんのことが好きだから――?
それが前提?
と、そんなところから始まるのが、この物語です。
推しポイント。
いたずらな彼女。
これに尽きますかね。
まぁ振り回す、振り回す。
オトナの余裕みたいなモノを、後輩男子に見せつけてきます。
でも、時々余裕が消えかかるときがあります。
たとえば、旭の4つ年上の従姉が旭の家に泊まりに来ていたときには、ちょっと熱くなったりします。
どうして熱くなってるのかはイマイチ分かっていない旭くんだけれど(それは普段の夏菜子の一挙手一投足が悪いと言えなくもないけれど)その辺りも見物。
もちろん、夏菜子は学校の女神なので、それ相応にヤバいファンがいたり、何度も何度も彼女に好きだと言い続けている先輩がいたりと、周囲には危険なカオリが漂っています。
そこら辺とはいったいどうやって折り合いを付けて行くのか、なんてところも気になっていくところですが。
何よりも気になるのは、やっぱりコレでしょう。
ライトノベルには、本編に入る前のカラーイラストページというモノがありますが、そこではこんなシーンが描かれています。
本編のラスト近辺、いわば大ヤマのシーンです。
旭は、どうしてこんなことを言い放ったのか。
ぜひ最後までチェックしてください。
続刊について。
2巻まで刊行済みです。
……すみません。
この記事描いてて続刊出てるの知って、慌てて買いました。
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