読んだ小説を褒めながら紹介するnote ~『ひだまりで彼女はたまに笑う。』篇~
やさしい気持ちになれます。
書影など。
\どーん/
銀髪碧眼。
ごちそうさまです。
イラストは椎名くろ先生。
著者は高橋 徹先生。
下記取材記事によれば、本作のキャラクターの履歴書及びプロットを、担当編集の方とやりとりしていた期間はおよそ半年、執筆自体はおよそ7日間だったそう。
『ひだまりで彼女はたまに笑う。』とは。
冒頭にも書きましたし、先のインタビュー記事にもあるとおりです。
とにかくハート・ウォーミングなお話です。
主人公は高校1年生になったばかりの男の子、佐久間伊織。
比較的お調子者な明るい子で、ヒトの笑顔を見るのが好き。
物語を自発的に動かせるタイプの主人公ですね。
そんな彼ですが、高校生活の初日、早起きをしての気まぐれ早朝散歩中に、銀髪碧眼の美少女が猫と相対するシーンを目撃する。
女の子と遊びたいのか近付こうとしている猫。
そんな猫を構いたいような、でも若干怖がっているような女の子。
どうするんだろうと伊織がこっそり眺めていると、少女は――
「こ、こっちに来ちゃだめにゃー」
予想もしなかったアングルからの『攻撃』を受けた伊織は、不意に物音を立ててしまい、その結果隠れて見ていたことがその女の子にバレてしまい、女の子は逃走。
彼女が来ていた制服は自分が通う学校の制服だったことに気付いたのは、その後のこと。
あの娘には会えるのだろうかと思っていた伊織だったが、まさかの同級生・同じクラスになることが判明。
彼女の名前は涼原 楓。
自己紹介がてらお近づきになろうとしていた伊織に、彼女は――
「よろしく、覗き魔」
――強烈、カウンターアタック。
その後も楓の友人である鹿岡美鈴と、伊織の友人である小野寺 湊を含めて交流を図ろうとするも、基本的に楓は伊織を『パパラッチ』呼ばわり。
その反応をイジリだと自分の中で消化することにした伊織は懲りずに楓と仲良くしようとするのだが、どうやら楓は感情を表に出さないことに気付く。
それでも伊織は、美鈴とふたりきりになっていたときにこっそり見てしまった(そんなことだから楓にパパラッチ呼ばわりされるんだ)楓の笑顔にハートを撃ち抜かれて――。
――ということで本作は、お調子者DKと無感情風JKがゆっくりと仲良くなっていく物語です。
推しポイント。
全体の雰囲気、っていう雑な書き方で申し訳ない。
でも、このお話、トータルで見たときの雰囲気がたまらなく良いのです。
会話のリズムがとても良いですね。ものすごく好みです。
著者の高橋徹先生が後書きでも書いていますが、西尾維新先生の『化物語』シリーズで、キャラクター同士がただ話をしているだけで面白いところに衝撃と影響を受けたとのことで、まさに本作はその傾向がバッチリです。
キャラクターが生きているお話なのです。
で、そんなリズム感の良い物語ながら、かわいらしい雰囲気もしっかりとあります。
伊織がそこまでやかましすぎないだけでなく、基本的にメインの登場人物がゆったりとしているからですかね。
穏やかな優しい気持ちになれると何度も書いていますが、きっとその辺りに影響されているかなと思います。
元気なラブコメももちろんイイですが、たまにはこういう春の陽だまりのようなラブコメもイイと思いますよ。
続刊のお知らせ。
出ます。
楽しみです。
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