映画感想文 「激突!」
自己紹介の「私の好きなもの・こと」にひとつ書き忘れていた❗️
私はホラー映画が大・大・大好き。
ホラー映画を分類すると「13日の金曜日」を代表とする連続殺人系、「エクソシスト」等悪魔払い系、人形やいわく付きの家等の祟り系と、まあ、いろいろあるけれど、私は姿が見えないものに追われるストーリーが一番、怖い。
お化けや殺人鬼は出てこない。限りなくホラーに近いサスペンスといったところだろうか。
「激突」は、まさしくそんな作品に分類されるだろう。
大昔、誰かに「これ面白いよ」と勧められビデオレンタルし、大酔っ払いで観て、朧気な記憶しかなかった作品。
数年後、TVのロードショーで放映したのだけれど、主人公の吹き替えが徳光和夫さん……ということで、もう殆んどコメディ。
最後まで観ずに数十年が経ち、すっかり忘れていた先日、字幕版を観る機会があった。
巨大なタンクローリーを追い越したがために怒りをかい、執拗に追われるセダンに乗るサラリーマン。
やっと見つけたドライブインで休んでも、隠れて時間を稼いでも、必ず現れる相手。
この話が怖いのは、ドライバーの顔が最後までわからないことだけではない。
これが日本の高速道路ではなく、広大なアメリカ大陸が舞台となっているところである。
すれ違う車も殆んどない、ドライブインの数も日本に比べれば絶望的に少ない。携帯電話のない時代でドライブレコーダーも当然、ない。
果てしなく続く赤土の大地で、たった一人、憎悪の塊に追われ命を脅かされる恐怖がじわじわと伝わってくるのはさすがスピルバーグのなす技。
お化けより悪魔より、人間の方がずっと怖い。
それよりも、私はやっぱりニョロさんが怖い((( ;゚Д゚)))