【読書ノート】『福沢諭吉が見た150年前の世界』『西洋旅案内』初の現代語訳
『福沢諭吉が見た150年前の世界』『西洋旅案内』初の現代語訳
福沢諭吉著
武田知弘訳
福沢諭吉が書いた『西洋旅行案内』の現代語訳兼解説本。
明治維新前後の混乱期にアメリカやヨーロッパ訪問使節団に潜り込み、当時の西洋社会の様子が詳細に記されている。
福沢諭吉が、どういう人物だったのか知ることができる大変興味深い内容。
黒船来航、ペリー来日で、蒸気船を見よう見まねで、造られた咸臨丸に乗って太平洋を横断するというのは、今で言えば、純国産のロケットに乗って、月に行くような感覚だったのではないか?と思うと、度胸があるというか、本能のまま突き進むような人物だったのだなあと思わされた。
福沢諭吉が示したことばから、印象に残ったこと
・西洋キリスト教文明が、ひたすら、優れているという考え方。
・西洋以外は、未開発の文明的に遅れているという考え方。
・公務員にはならないという在野精神の持ち主
・人脈を駆使して、ヨーロッパ訪問使節団に入り込むしたたかなところ