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Life span 老いなき世界

LIFE SPAN 老いなき世界
著者は世界的に有名な科学者、起業家。老化の原因と若返りの方法に関する研究で知られる。ハーバード大学医学大学院で、遺伝学の教授として終身在職権を得ており、、ハーバード大学ポール・F・グレン老化生物学研究センターの共同所長、ニューサウスウェールズ大学の兼任教授および老化研究室責任者等を務める。『タイム』誌による「世界で最も影響力のある100人」の1人に選出され(2014年)、「医療におけるトップ50人」の1人にも選出されている(2018年)。

「子供は驚くほど早いうちから死が悲しいものであることを認識している。~4~5歳にな死というものがやってくること、そしてそれを元に戻せないことを知っている。」

癌、アルツハイマー病、ウェルナー病などもかつては不治の病というか自然現象のように取り扱われていて病気とはみなされなかったものだが、医療の発展の中で治療や対策を立てることができる病気であると見方が変わってくる。老化というものも、著者は病であるということを主張している。

研究の中で長寿遺伝子(サーチュイン)の存在が確認され、これが活性化すると老化がとまり、若返りも可能だと考えられている。面白いことに、適度なストレスは長寿遺伝子を活性化させるとされている。たとえば、運動をする、絶食をする、高温や低温に体をさらす。。体が壊れてしまうほど大きなストレスであってはならない。

ノーベル賞も受賞している物理学者リチャード・ファイマンは「せいたいのふるまいを調べても、死が避けがたいことを示すものは何一つ見つかっていない。だとすれば、死とは少しも自然ではなく、この厄介事の原因を生物学者が発見するのも時間の問題と思われる。」

イースター島のモアイ像の下の土から見つけ出されたラパマイシンには長寿効果(約10年分)があることが推測されている。

糖尿病治療薬のメトホルミンにも長寿効果がみこまれている。
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)がサーチュインを活性化させて若返りの効果がマウスの実験で明らかになっている。

今後、50年の間に先進国の平均寿命は33年延びると予想している。そうすると、平均寿命は113歳ということになる。50年後、私は平均の上側にいるのか平均を押し下げる側にいるのかわからないが、希望を感じる。
そして、著者いわく、「わたしたちがいきているあいだに、世界で初めて150歳の声を聴く人が現れても少しもおかしくはないのだと。」

著者が実践していること
NMN1グラム、レスベラトロール1グラム及びメトホルミン1グラムを毎朝摂取
砂糖、パン、パスタはできるだけ控える
1日1食を抜くか少量に抑える
等々10項目があがっていて興味深い。

NMNサプリは高騰していて手が出ないが、少食生活を取り入れてみようかと思った。
希望が持てる一冊なのでお勧めです。

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