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『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』

『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』
越智月子著

鎌倉を舞台とした、穏やかな、物語。様々な問題を抱えた女性たちが、寄り添って生きているのだけれど。

最後の落ちは、(途中から、もしかしたらってよぎった展開ではあったのだけど、)少し、考えさせられた。こういう人生、こういう親子関係だったのかあと涙した。

物語に出てくる、コーヒーやカレーの説明が、なかなか良かった。

私自身、毎朝のコーヒーは欠かさないのに、豆の知識がなくて、恥ずかしく思った。エチオピア、パナマ、マンデリン豆を取り寄せて淹れてみようと思った。

私が、30代の頃、部下に50〜70代の女性が5人いて、派閥ができて、いつも、言い争っていて、大変だったことを思い出した。それと比べると、比較的、平和な物語と言えるのかも。

鎌倉山のふもとに仙人のような生活をしている整体師のところに、定期的に通っているので、鎌倉には、わりとよくいく。小町も歩くし、kinokuniyaもよく通る。情景を想像しながら物語に入ってもいけたと思った。

どんな音楽が合うだろうと考えた。
物語の中では、ビル・エバンスやボブ・ディラン、ジェルソミーナが出てきていたのだけど。

Stella Jangの「Colors」にした。

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