【読書ノート】『長男の心得』(『ツナグ』より)
『長男の心得』(『ツナグ』より)
辻村深月著
工務店の長男晴彦は、自分が過去に母親に対してしてしまったこと悩んでいた。また、長男太一が、未来の跡取りとしてふさわしいのかについても悩んでいた。
母親が亡くなる前に聞かされていた死者と会える話を思い出した。
そして、母親に会うことを決断する。
物語の主題は何か?
長男であることを自覚すること。
思いやりを持って、決断すること。
私自身は、長男なのに、あまり、長男という自覚もなく、頭が痛くなるテーマだった。
人生で一度しか、使えない切符だとすると、自分だったら、誰に会いたいと思うだろうか?
故人にとっても、一度しか無いチャンスだとすると、私の申し出に答えてくれるだろうか?
悩ましく思った。
私の父親が癌で亡くなって、もう、8年になるのだけど、
その時は、癌の告知は当たり前に医者からされていて、ただ、今思えば、病院ある選びにもう少し関わるべきだったのかなあと思ったりした。
まあ、あまり積極的に会いたいとは思っていないのかもしれない。
墓参りにはいってはいるのだけどね。