耽美小説『蔵の中』の感想と返礼
先日、耽美漫画家を名乗った記事のコメント欄で、フラーノさんが横溝正史の短編小説『蔵の中』を推薦してくれました。フラーノさんいわく「横溝中期の傑作」で、しかも耽美作品だという。スケキヨの逆さになった両足の印象が強い横溝正史に、そんな小説があったのか!喜び勇んで文庫本を入手し、早速読んでみました。
主人公は有名雑誌の編集長。ある日、筆で書かれた原稿を持ち込んだ人物がいた。大変な美少年。編集長が一人になって読み進めると、そこには少年の奇怪な暮らしぶりが物語風に細かく記されていた。