博愛主義者のパラドックス (その1)
“博愛主義”という言葉がある。『全ての人を平等に愛するという主義』という意味である が、このような人に以下の例を提示する。
『筆者である私から「今日この国のX県に住んでいるQさんが亡くなった」と聞かされたとする。読者はこのQさんの血縁者でもないし、一度も会ったことも顔や名前を見聞きした事もない。さらに、筆者ですらつい先程その事実を聞かされただけでQさんとは赤の他人であるとして、どうして博愛主義者はQさんの死を悲しむ事など出来るのだろうか』
私には博愛主義者が悲しむだろうと