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3月、読んだ本たち。
春ぽかぽか、4月になりました。
3月に読んだ本の振り返り。
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読み終えた順にお話しようかな。
1冊目。
小川糸さんの『さようなら、私』
以前の職場近くには早朝から開く本屋さんがあり、私は出勤前に立ち寄るのが習慣だった。
そんな職場の退職日が近づいた時、ふと購入した本。
3つの短編集が収録されていて、
どの話の主人公も今の自分に靄がかかっている。
そんな中でも、ゆっくりと前に前に歩いていく物語たち。
過去や今の自分と完全に”さよなら”をすることはできない。けれど新たな出会いや会話、色んなもの事に触れたときに心がふわふわと揺れる。昨日の自分とはほんの少し違う。
なんだか、心のポケットをすっかり入れ替えて
今の自分から変わりたい!!ということではなく、ポケットにどんどん追加して、うっかり落ちちゃったものもあるのかも。
なんて、そんな気持ち。
2冊目。
『鬱の本』
この本は個人書店で、
目に付く良い場所に座っていることが多い。
単行本って買うのしぶっちゃうよね。
そんな時、ご近所の古本屋で見つけちゃった子。
鬱の時(病院に受診していない為、正確には気持ちが沈んだとき)私は文字が読みにくくなり、音楽も歌詞が届かない。この本はそんな時にでも、さっと触れて読みやすい本だ。
鬱の知識や打開策が載っているわけではないが、気分が落ち込むことを、ただただ許してくれる。
3冊目。
藤野千夜さんの『じい散歩』
おじいさんがもりもりと洋食や菓子を食べる。
ついつい、どこのお店だろっとGoogleMapを開きたくなる。
物語の登場人物ではなく、ご近所ですれ違うおじいさんの生涯を覗いている気分。
4冊目。
温又柔さんの『魯肉飯のさえずり』
読み終わった時、すぐに魯肉飯を食べたくなった。
"魯肉飯"をルーローハンと呼んでいたが、
今では「ロバプン」と呼んでしまう私がいる。
読み終わり後、衝動的に物語に登場する食べ物を求めるのは吉本ばななさんの「キッチン」以来だ。もう、今も求め始めている。