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よいのはる
2021年11月9日 22:15
本棚は思考の網目そのものである。本は開かずとも、そこにあるだけで人に影響を与えるものだ。だからこそ本棚は、全ての本の背が見えるように使わなければならない。本の背の前に本を積んだり、物を置いたりしてはいけない。今の自分の思考を作るもの、これから考えようとしていることを、つねに一覧で見られるようにしておくべきだ。そんな主張をどこかで読んだことがあった。その主張に、私はおおむね同意している
2020年11月11日 20:09
大学院時代の恩師に、心から尊敬している先生がいる。その先生はフランス文学・哲学界のたいへんな権威だが、その範疇に留まらない知識の豊かさ、思考の鋭さを持ち合わせておられる。数えきれないほどの文学作品を読んできたであろう先生が、「文学とは何か」という問いに対する、非常に簡潔な一つの答えを提示してくれた。今日はそれについて思い出すままに書いてみたい。例えば、こんな文章があったとしよう。