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元カノは境界性パーソナリティ障害

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境界性パーソナリティ障害の元カノとのことを物語形式で書いています この障害の方とお付き合いした体験から、この障害の理解が深まるきっかけになればいいなと思っています
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記事一覧

元カノは境界性パーソナリティ障害 ③

「えっマッチング?マジで?」

予想外のことが起こると、
反応速度が悪くなるようタイプのようで、
理解するのに少し時間がかかった

「マジか!マッチングするんか!」

やっと理解が追いついた時には、
もう次のことを考えていた

「いや、でもマッチングだけだ!メッセージしたら返ってこないかもしれない」

マッチングアプリにおいて、
メッセージはかなり重要である
しょうもないメッセージを送ると返信はな

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元カノは境界性パーソナリティ障害 ②

「あけましておめでとうございます!」

毎年見ているジャニーズカウントダウン
色々なグループが歌って、踊りながら
キラキラとアイドルスマイルを振りまいている姿が、1年が終わったことを実感させた

占いに行ってから、年が明けるまでは早かった
彼女が出来ると言われてダウンロードした
マッチングアプリも複数の人と
やり取りできるくらいの感じになっていた

「初めまして!マッチングありがとうございます!」

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元カノは境界性パーソナリティ障害①

彼女との出会いはマッチングアプリだった

僕はあまり恋愛に積極的なタイプではなかった
彼女が欲しいとか、
結婚がしたいという気持ちはあったが、
スペックという言葉が後ろ向きにさせていた

僕は身長も女性の平均身長くらいしかなくて、
収入も会社の不調により激減している
さらに学歴もない
唯一マシなのは顔立ちだった

自分で言うのもあれだが、
若い頃から顔だけは褒められる
けど、顔立ちでチヤホヤされる

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元カノは境界性パーソナリティ障害 序章

最近よく目にするようになった
境界性パーソナリティ障害という言葉
一昨年までは目にも入らなかったのに

イエローバス効果というやつなのか
それとも彼女を忘れられないからなのか

この言葉が気になることが増えた

境界性パーソナリティ障害を知ったのは、
付き合っていた女性の口からだった

彼女はこの疾患を治療をしていたと言った
彼女の口は重そうだったけど、
僕は「ふーん」くらいにしか思っていなかった

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