宇宙の理(ことわり)
時間をかけて やっと咲いた花が
いとも簡単に 手折られたとしても
花はただ 受け入れる
逆恨みなど するはずもない
頂いた生命を 綺麗に咲かせるだけ
では 花に感情はないのか
感情を超えた 透明で美しいものが
たぶん あるのだろう
言葉を持たない 物言わぬ者たちは
自然や宇宙の ことわりを
すでに 知っているのかもしれない
知らないのは 知ろうとしないのは
もしかしたら人間だけなのか
人間はあらゆる生物の中で 万能だけど
優れた色んな能力を 与えられているのは
内なる部分の 未熟さゆえだろう
自分で何でも出来ると 勘違いして
上に立ち 無駄な殺生を繰り返していく
だから人間は 未熟な部分を補いあって
生きていくように つくられているのだ
宇宙のことわりの中で 子供のように
人間は日々 学んでいかなければならない