romantic66

きらら・つきかわ 平成12ねん生れ🐲🐉

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最近の記事

トートロ爺さん〈即興ショートショート〉

トートロ爺さんの趣味はトートロジーです/トートロ爺さんは同語を反復するのが好きなのです ですから仲間からはトートロジーさんと呼ばれています/それゆえにポエ爺さん達からはトートロジーさんとの愛称を付けられています 本日も散歩する/この日もそこらを歩いておりました トートロジー、トートロジーと歩いていると、そこから、というのは川沿いをトートロ爺さんは歩いていたのですが、そこから巨大な桃がピーチピチ、ピーチピチと滑り渡ってトートロ爺さんの方へと向かってくるのでした。 トートロ爺さん

    • 乳酸菌 短い雑記🌷

      🌷『左川ちか詩集』を読み始めた。 🌷小説の構想を練ってLINEのメモ欄に連ねている。 🌷書店でバリー・ユアグローの本を見つけたのですかさず購入した。 🌷精神科病院退院まで十日を切った。 🌷長らく積んでいたユリイカの「女子とエロ・小説篇」を読んだ。 🌷一日に3度はXのアカウントを復活させている。 🌷ドーパミンが出るからやめられず(チョコレート等等)。 🌷今朝ピノを食べた六個入りの割に満足した。 🌷神社に行き大吉を引いた。 🌷コーヒーを減らしジャスミンティーにしたらよく夜眠れる。

      • もらってみたい

        深夜に書いたラブ・レターを もらってみたい と、 思うのは いま午前一時をすぎたから 脂質にまみれた愛情が欲しくなる口さみしい時刻のためだ 深夜のラブ・レターは消化にわるい それならば、 深夜のうちに読み交わせばよい 深夜だけ営業の図書館を、建てようぜ そこには日の目を浴びられない 数々の迷作を並べて 来るものたちをあるいは熱狂させ あるいはまどろみの中へと誘う 後者なら感謝されるし 気に入ったら借りていけばいいけど ガラスの靴みたいに本も教科書に戻っちゃう仕組みさ 深夜に書

        • 深夜に輝くハムのダンス

          (こんばんは。お体に気をつけてくださいね) 冷蔵庫を開けると 煌々と照らされる俺の顔面はいちにちの労苦にまみれ疲れ果ててる 手を伸ばして冷蔵庫の中のハム・ソーセージをつかみ、三口で食べきると スライス・ハムを取り出して、 まな板の上にのべ、 包丁でそれを短冊形に切った! ジュージューとフライパンは声をあげ そのハム切れは投入された 生クリームに玉ねぎ そしてスパゲティ にんにくチューブに卵に黒胡椒 カルボナーラの完成だよ ハムたちのダンス カラカラと深夜営業のモルモット 

          スペルマ・スイカ・スルメイカ・ジュース

          スペルマ・スイカ・スルメイカ・ジュース啜る 午前二時 わくわく深夜のクッキング 台所で始まる スペルマ・スイカ・スルメイカ・ジュースのはじまりだ 原始、女性は太陽であった ジュースには細菌がうようよ お湯がわいたらお湯につかろうよ プールの洗眼器で目を洗い 塩素とアルコールの匂いで 日向のぽかぽか鉄の網格子が背中を焼くよ 毎日まいちに僕らはコンクリートの 上でやられて(正論パンチ)いやになっちゃうよ だから スペルマ・スイカ・スルメイカ・ジュースのスピードで なにもかも啜り飲

          スペルマ・スイカ・スルメイカ・ジュース

          失踪思想始祖鳥の疾走

          失踪を夢見る思想を持つ始祖鳥が疾走する 路地を駆け抜ける 失踪を夢見る思想を持つ始祖鳥が疾走する 猛スピードで息切れつつも 脳裏にはさわやかな終わりの芳香ただよい だれにもつかまえることのできない想いが 路地を駆け回る 住宅街を抜け 橋を渡り 横断歩道のボタンを羽の先で押す こんな時羽を使って飛べればいいのに なぜかそれをしない始祖鳥 見つかるのも時間の問題さ 明方の辺鄙な町を狂ったように奔る そうさあれは失踪を夢見る思想を持つ始祖鳥 失踪を夢見る思想を持つ始祖鳥だよ 僕の叔

          失踪思想始祖鳥の疾走

          読書日記 ウィ野

          一応読み終わった。 未だ読み途中。 いい読書でした。

          読書日記 ウィ野

          あと二週間もいられない

          仕切りのカーテン奥からは 独語がひとしきり続き テレビは上下階とも野球中継 3食和食でおかずは鶏・魚・卵、フルーツは缶のパイン・冷凍マンゴー・半切りのバナナ・冷凍のライチの繰り返し あと二週間もいられない もうどこにも異常はずっと前から見られないと ドクターも言ってた 他の患者が鼻を噛む音が鼻につく 病衣だけは着心地がいいが なんせ体が鈍る もっと散歩に行きたいし 行って帰ってきたくない 病室の四分の一のスペースに寝て過ごすのは飽きた あと二週間もいられない 廊下を行ったり来

          あと二週間もいられない

          モンドセレクション音頭

          『卵焼き-温度』 『前向き-鮮度』 『サンドイッチ-ランド』 『サノバビッチ-エンド』 『絶え間なき-連呼』 『仁義なき-塩素』 『神秘的-レントゲン』 『エクレア-れんこん』  「卵焼きの温度は口当たりのいい」 「前向きな鮮度は朝に収穫」 「サンドイッチ・ランドは今日も満員御礼」 「サノバビッチなエンドは拍手も起きない」 「絶え間なきその連呼は何を訴えるのか」 「仁義なき塩素でシュワシュワしよう」 「神秘的レントゲンは透き通る私の身体」 「エクレアとれんこんを入れ替えてみ

          モンドセレクション音頭

          ザビアン・シンボル🌟

          https://sup.andyou.jp/hoshi/category/sabian-symbol/ 星読みテラス様 私のザビアンシンボル↓ 太陽:【双子座28度】破産宣告された男 月:【山羊座24度】修道院に入る女 水星:【蟹座19度】結婚の儀式を遂行する司祭 金星:【双子座30度】海水浴をする美女たち 火星:【蟹座2度】広く平らな場所の上につるされた男 木星:【牡牛座28度】成熟したロマンスで求められた女 土星:【牡牛座25度】大きく手入れの行き届いた公共の公園 天

          ザビアン・シンボル🌟

          クッキーの形ってたくさんあるね2024/10/27

          希望とはクッキーの形が何種類も存在するってことだ、ときめきとはカキ氷のシロップが実は皆目を瞑れば同じ味だったとしても七色もあるってことなんだ、空に浮かぶ雲が生き物に見えるってこと、海が近いと嬉しいってこと、あとなんだっけ、ツンデレのことだ、ツインテールのことだ、青リンゴ味のフッ素のことだ、道端で見かける猫について、カーテンと光の関係について、好きな人の声の記憶について、おつりが五百円玉になるまでの瞬間、自販機で同時に押す瞬間、エンジェルナンバーを見つける瞬間、駄菓子屋に入って

          クッキーの形ってたくさんあるね2024/10/27

          今年は大阪に旅行に行きたかったなあ。

          今年は大阪に旅行に行きたかったなあ。

          あと二時間で消灯也。🌙

          消灯コント… 消灯ケーキ… 消灯・消灯… 消灯カット… 消灯動画… 消灯する… 🌙ともる あかり らりらりと ゆれる めまい らりらりと  …笑う …食べる …物語る …散髪する …観る …寝る 🌙noteをしているとあっという間に消灯の時間がくるのでうれしい、夜を待ち続けて、ずっと夜でいいと思って過ごしている、そういうひとは多いみたいだから、ずっと夜の町をつくってしまえばいいとおもったが、それはインターネットのことか結局 p.s. ●現実と虚構の区別がつかない方 ●

          あと二時間で消灯也。🌙

          あんぐりと

          ジェリー・ビーンズが空から降ってきて あんぐりと口を開けていると あなたの指が入ってきた 舌の奥を抑えられ 溢れる色取り取りのジェリー・ビーンズは 顎を伝って落ちてゆく あなたの目玉はジェリー色をしていて 私の舌もジェリー色をしている。 歯は不透明なホワイトだからカルピスの色をしている。 あなたの爪はジェリーの色をしていた 数週間まえと違う色だった 嗚呼ジェリー・ビーンズが 土の地面に落ち いったい何が発芽するのだろう ジェリー・ビーンズの木が育つのは いまから何年あとの事だ

          箱から

          箱から蛸 からまりだす過去 包丁で  それをぶつ切りに 空蝉(うつしおみ)に空耳に タコに耳はないけれど キャベツの細切りに ぱらぱらと天かすに 縁は済みさよならと 銀のボウルに混ぜたものをヘラで流し込んでゆく たこ焼き機に  気違いあの子はきっとみんなを気遣い たこ焼きを丸くしたんだろう それを潰したのがアレだ 本場のもんじゃを食べてみたーい。 逆にスイカを丸くしたのはやっぱり地球さん 宇宙のエネルギーでわらめろん 丸めろ それを切る 三角に 真ん丸に 三角に 真ん丸に 

          章を変える

          書き出しにその次の行が規定されてしまうように、僕らの歩きだした右足は僕らの生き方を決めてしまう。マザーテレサの言うように習慣は人生につながってゆく。 この思考を変えるということは、いま直前まで考えていた思考を断ち切ることである。なぜならば1行前の自分と次の文の自分は地続きなのだから。 そこでタイトル「章を変える」作戦に出るのだが、もはや章が変わると同時に語り手が別人になってしまうような作品もある。わたしは別人になりたいのだろうか。デカルトが言った我というのは実は結構不確かな存

          章を変える