失踪思想始祖鳥の疾走
失踪を夢見る思想を持つ始祖鳥が疾走する
路地を駆け抜ける
失踪を夢見る思想を持つ始祖鳥が疾走する
猛スピードで息切れつつも
脳裏にはさわやかな終わりの芳香ただよい
だれにもつかまえることのできない想いが
路地を駆け回る
住宅街を抜け 橋を渡り 横断歩道のボタンを羽の先で押す
こんな時羽を使って飛べればいいのに
なぜかそれをしない始祖鳥
見つかるのも時間の問題さ
明方の辺鄙な町を狂ったように奔る
そうさあれは失踪を夢見る思想を持つ始祖鳥
失踪を夢見る思想を持つ始祖鳥だよ
僕の叔父さんさ