モンドセレクション音頭

『卵焼き-温度』　『前向き-鮮度』　『サンドイッチ-ランド』　『サノバビッチ-エンド』　『絶え間なき-連呼』　『仁義なき-塩素』　『神秘的-レントゲン』　『エクレア-れんこん』　

「卵焼きの温度は口当たりのいい」
「前向きな鮮度は朝に収穫」
「サンドイッチ・ランドは今日も満員御礼」
「サノバビッチなエンドは拍手も起きない」
「絶え間なきその連呼は何を訴えるのか」
「仁義なき塩素でシュワシュワしよう」
「神秘的レントゲンは透き通る私の身体」
「エクレアとれんこんを入れ替えてみたら」

『モンドセレクション-音頭』　『本当それ苦笑-ロンド』　『それらしくしよう-読んだ』　『バタフライエフェクション-4度』　『ロングバケーション-遣唐使』　『いもけんぴ-えんぴつ』

「モンドセレクション音頭はいつも金ピカ衣装で踊る」
「本当それ苦笑ロンドはにがにがしく歌う」
「それらしくしようとして詩を読んだ」
「バタフライエフェクトとあの子のネックレスのブランドの名前を僕は知らなかったのにインターネットでそれを学んだとさ」
「長い休暇に遣唐使」
「芋けんぴとえんぴつを入れ替えてみたら案外歯触りがジャストだった」

『それらしき-弁当』　『惚れ薬-問答』　『鍋敷き-本望』　『苫小牧-論争』　『どこがいい-モンロー』　

「愛という不確かなものをそれらしき弁当箱に詰めて出かけよう」
「惚れ薬の効能を試すための問答を開始しよう」
「このラブレターの分厚い便箋の束は読んだ後で鍋敷きにでも使ってくれたら本望だよ」
「苫小牧はどこにあるか論争がはじまっている」
「焼肉屋で注文するならどこがいいかモンローの写真集をメニューにして考えている時間」

『エビフライ-戦争』　『蛇くだし-遠足』　『謙り-幻想』　『エーリッヒ-粘土』　『生理休暇-面相』　『キューカンバー-メンソール』

「エビフライひとつで争っているのでは僕たちは大人になれず」
「蛇下しを飲んで遠くの町に行き吐く必要がある」
「謙譲こそ最強の処世術というのは幻想であり」
「愛するということを粘土箆で割り切った」
「出血期間は鬼になっても」
「キューカンバー・メンソールは河童の好む味わい」