マガジンのカバー画像

2020年〜2021年度度版 美術館、企画展めぐり記録

18
2020年〜2021年に行った美術館の感想などまとめています
運営しているクリエイター

#美術鑑賞

【美術館めぐり2021】SOMPO美術館 生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて

【美術館めぐり2021】SOMPO美術館 生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて

3/25 金曜日 
SOMPO美術館 
生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて

モンドリアン、と言う名を知ったのは実は絵画ではなく服飾文化史からだった。
サンローランのモンドリアンルックというワンピースは服飾史の中でも外せないアイテムで、モンドリアン<サンローランだったのです、私の中では。98年の「身体の夢」展で京都服飾研究財団が展示していたものを見ているのだ。(2020年にオペ

もっとみる
2020年行った美術館まとめ11 千葉市美術館 「宮島達男クロニクル19952020」

2020年行った美術館まとめ11 千葉市美術館 「宮島達男クロニクル19952020」

2020.10.24
千葉市美術館 「宮島達男クロニクル19952020」

心待ちにしていた宮島達男さんの個展。しかも1995〜という数字がニクイ。

1995年。ちょうど私が宮島さんの作品と出会った頃だ。現代美術が開館したころ。

現代美術館の常設展示室の最後の部屋に真っ赤な発光ダイオードが光っていて、「あぁ現代美術だなぁ」と、「現代美術というのは自由なんだ」という思い込み

もっとみる
2020年行った美術館まとめ9 サントリー美術館「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」

2020年行った美術館まとめ9 サントリー美術館「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」

2020.8.23
サントリー美術館
ART in LIFE, LIFE and BEAUTY

アートin○○というのは今年のテーマなのかなと、いうくらい耳にする様になってきた。
美術って特別なことでは無いのですよね。
身近から見出せる(路上観察学会なんかもこの辺と繋がっている気がする)

世田谷美術館の建築家、内井昭蔵氏の言葉にも「美術とは生活の中にあって初めて生きるのではあるまいか

もっとみる
2020年行った美術館まとめ8 千葉市美術館「帰ってきた!どうぶつ大行進」

2020年行った美術館まとめ8 千葉市美術館「帰ってきた!どうぶつ大行進」

2020.8.19
千葉市美術館
拡張リニューアルオープン・開館25周年記念「帰ってきた!どうぶつ大行進」
所蔵作品展「千葉市を中心とした房総ゆかりの作品」

この時久々に千葉市美術館へ行きました。赤瀬川さんの個展以来かな。ここ数年話題になる展示をしていて頼もしい公立美術館である。

この夏はビジュチューン(Eテレの番組)の展示と所蔵品の中から動物の絵だけ揃えた企画展と常設展。

もっとみる
2020年行った美術館まとめ3 オラファーエリアソン「時に川は橋となる」

2020年行った美術館まとめ3 オラファーエリアソン「時に川は橋となる」

東京都現代美術館
オラファーエリアソン「時に川は橋となる」

最初はジェームズ・タレル的な作家と思っていた(奇しくも90年代ジェームズ・タレル展を世田谷美術館で開催した時キュレーションしていたのは長谷川祐子氏だった。)

新しいな、と思うのはアートだけでなく、科学や環境問題に対して具体的に何かアクションを起こせる作家だという事だ。訴える「だけ」のアートではなく。

「私たち

もっとみる
2020年行った美術館まとめ2 「写真とファッション90年代以降の関係性を探る」

2020年行った美術館まとめ2 「写真とファッション90年代以降の関係性を探る」

2020.6.28 東京都写真美術館

「写真とファッション90年代以降の関係性を探る」

写真が絵画にもたらした影響も重大だが、写真によって発展したものの一つに

ファッションも含まれるだろう。
一枚の写真が、その後振り返った時にその時代の象徴として語られたり。
つい20年前まではファッションテイストごとに雑誌が発行され「編集者によって」選別された写真しか世の中のファッション写真

もっとみる
2020年行った美術館まとめ1 森村泰昌「エゴオブスクラ東京2020さまよえるニッポンの私」

2020年行った美術館まとめ1 森村泰昌「エゴオブスクラ東京2020さまよえるニッポンの私」

2020.6.9 原美術館

何気なく有休をとった日の前夜、ニュースレターで「原美術館9日から予約制で再開!」の文字。これは、呼ばれている!と確信し予約。
気持ちがはやり、開館時間よりだいぶ前から周辺をウロウロ。(閉館してしまったらこの辺を歩く事なんてまず無いのだろうな)と思う程度に他人の住宅地だ。

しかし、門が開く瞬間にも立ち会えて、原美術館再開後、初の閲覧者になれたのは良

もっとみる