ろきそダあきね@フォロバ100

趣味で小説のような物を書いてます。漫画や小説が大好きでエンターテイメントな作品が特に好きです。ジャンルはファンタジーとSFがメインで漫画のような小説を目指してます。 よろしくお願いします

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  • とらねこ村<トランスミッション>

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    あなたと作る共同マガジン。総勢4000名が関わる大規模マガジンに成長中。グループ合計で参加者1,500名、フォロワ数2,500名、約18万記事が収録中。🥕コンテンツを広めたい方の参加をお待ちしています。🥕マナー:①連続投稿はしない②社会一般的に不適切な記事は投稿しない③トップ画面は変えない。参加希望の方は,マガジンの固定記事からコメントしてね。

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わたしはシャンプーマン【エッセイ

➖わたしはシャンプーマン➖ お客様をお通しする。無駄な話はしない。只々癒していく……わたしはシャンプーマン。 ただひたすらに、寡黙に、それが正しいという訳ではない。シャンプーマンの中には、お客様とお話しをして会話を楽しむ者もいるだろう。それを否定するわけではない。だが、わたしに言わせればそれは邪道だ。  シャンプーは「究極の癒し」。自身の爪を極限まで切り詰め、お客様の皮膚を傷付ける事が無いように、細心の注意を払う。  指の第一関節を曲げて、指の腹の部分で頭皮を擦る。爪

    • この異世界は、異世界じゃない〜最終話〜

      これまでのお話はこちら ➖この異世界は、異世界じゃない➖ 薄明かり。レイメイとの待ち合わせ場所へ向かう旭は、少し遅れた時間を取り戻すように駆け出した。  晴を宥め、吾郎たちや街の者達への報告に時間を使い過ぎたのだ。 「お待たせ、レイメイ」 「……」 「あれ?怒ってる?俺が遅れてきたから……じゃなさそうだね」 「ふん!君は死ぬとこだったんだよ」 「ごめん……」 「君はいつもそう!自分のことを第一に考えてほしいよ……」 「でも……助けてくれたんだね」 「――!」  

      • この異世界は、異世界じゃない〜第二十二話〜

        これまでのお話はこちら ➖凱旋➖ 凱旋。初陣となったナカソネ軍との戦いは、多数の死傷者を出したものの勝ち戦となった。  なかでも、サルタ一位である結城旭の活躍は、クロズミ領を賑わせた。  あの、人類最強「ヤチホコ・フジナミ」を討ち取り、生きたまま連行してきたのだ。 「この功績を讃え、結城旭を【ヤチホコ】とする」 「ありがとうございます、玄徳さま。……しかし、多くの死傷者を出しました」 「皆、覚悟の上だ。しかも「黄昏の義賊」にも遭遇したそうではないか。よく、無事でい

        • この異世界は、異世界じゃない〜第二十一話〜

          これまでのお話はこちら ➖決着...そして➖ ゆっくりと立ち上がるフジナミの巨体から笑みは消えない。口に溜まった血を吐き出して旭を睨む。 「もしやお主は……伝説の【カイヒャク】なのか?あの「神」に滅ぼされた「セツナの一族」の……」 「俺は、結城旭。普通の人間だよ」 「水に風……もはや斬ったはずの傷も癒えている……クククク……とんでもない拾い物だ。こんな小規模な戦いで、お主のような者に出会えるとは……「神」にしか出来ないと言われた【悟社】……人として鍛え上げたこの我が

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        わたしはシャンプーマン【エッセイ

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          この異世界は、異世界じゃない〜第二十話〜

          これまでのお話はこちら ➖旭vs最強➖ フジナミの凄まじい一振りは、飛び交う矢も、ものともせずに風圧で弾く!先陣にいるサルタたちは血飛沫とともに吹き飛ぶ!  戦場を楽しむかのように暴れまわるフジナミ!  そこへ迎え撃つは「ヤチホコ・ハヤト」! 「ヤチホコ・フジナミとお見受けした!覚悟〜!」  先陣の中、猛烈なスピードで切り込むハヤトの斬撃に対し、気にする素振りすらなく一閃するフジナミ!  他のサルタ同様に風圧による斬撃で数メートルも吹き飛ばす!  一撃で白目を

          この異世界は、異世界じゃない〜第二十話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第十九話〜

          これまでのお話はこちら ➖初陣と覚悟➖ 「ナカソネ領」との領地争いで、目的地である北東を目指す「クロズミ領」のサルタ総勢約300人、ヤチホコ1名の小規模戦争。  なるべく時間をかけて移動する。かの宮本武蔵は、佐々木小次郎との決闘の際、巌流島へ2時間も遅れていったという。  兵法なのかどうなのか、相手を焦らすのもまた作戦のうちなのだろう。命のやり取りに卑怯も何もないのだ。  旭は、「サルタ一位」という立場を利用して部隊の移動に遅延をしていく。 「遅いぞ!結城旭!怖気

          この異世界は、異世界じゃない〜第十九話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第十八話〜

          これまでのお話はこちら ➖交錯する想い➖ 「影沼、約束は覚えているか?」 「キ、サ、マ〜!まだ勝負はついていない!」 「やめといた方がいい、お前の「射」ではまず中らない。しかも俺は目隠しだ、負けを認めろ。そして晴さんに近付くな!」 「舐めるな〜!」  ガッと鈍い音とともに旭は、地面に倒れた。顔を殴られたのだ。追い討ちをかけるように蹴りを繰り出すヤチホコ・ハヤトの周りには、冷めたように見つめる観衆がいる。 「な……なんだ……キサマら!オレはヤチホコだぞ!」  煽っ

          この異世界は、異世界じゃない〜第十八話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第十七話〜

          これまでのお話はこちら ➖結城旭の弓➖ 無言でその場を離れる旭に対して観衆がザワつく。 「おいおい、逃げるのか?」 「影沼……この一射で終わらせる。俺が勝てば晴さんのことから完全に手を引け!」 「お前が負けたら?」 「クロズミ領から出ていくよ」 「よし!それでいこう!ククク、それでお前はどこに行く?」 「倍の距離を取る!」 「は?」 「ちょっと、倍ってどういうことよ!」紫苑の言葉に一礼すると、スサノオ・ゲントクへ深く頭を下げる。  旭は、自らの目を指差し

          この異世界は、異世界じゃない〜第十七話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第十六話〜

          これまでのお話はこちら ➖遠的と通し矢➖ 「影沼……遠慮しておく」 「残念だったな、これは命令だ!」  命令か……痛いの嫌だけど、あとで治癒も出来るし、気が済むまでボコられて……いや、【ヤチホコ】である影沼の指示ということならアレを試してみてもいいかもな。 「オレの専門は「弓」なんだが勝負しないか?」 「ふん、オレは【ヤチホコ】だぞ。当然、弓も一流なんだが、弓なら勝てるとでも思ったか?」 「まぁ、お前くらいなら勝てそうかなぁ……と思って」 「ハァ!?この【ヤチ

          この異世界は、異世界じゃない〜第十六話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第十五話〜

          これまでのお話はこちら ➖スサノオ・ゲントク登場➖ 「おい、ちびっ子。ここは【サルタ】の新入隊式と訓練場だぞ、まさか新入隊員じゃないよな」  おいおい、望……そんなこと言ったら、絡まれるぞ。コイツは小さいが、武術を学んでた。立ち振る舞いから、こっちでもかなりやってるんじゃないか?いや、ここは【ヤヲヨロズ】だ、あっちの世界よりきっと…… 「痛っ!イタタ……ちょっ……痛ぇ……」  ほらな、あっという間に腕を取られ、不審者撃退とばかりに押さえられた。望なんて2メートル近い

          この異世界は、異世界じゃない〜第十五話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第十四話〜

          これまでのお話はこちらです  ➖千平美月は面倒くさい➖ 「旭と一緒に【サルタ】になれるなんて、嬉しくて泣けてくる……うう……」 「はいはい、望!アンタ、旭サマから離れなさい!旭サマが、困ってるんだから」 「朱里、お前も無礼だぞ!旭さんの腕にまとわりつくな!」 「うるさいわね、悠!旭サマは、アンタだけのものじゃないのよ!ウチだって立派な【アサヒノカミ】に仕える一人なんだから!」 「……」  そうだった……この三人と同期になるんだった。まぁ、知り合いがいるのは、ありが

          この異世界は、異世界じゃない〜第十四話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第十三話〜

          これまでのお話はこちら ➖兄として....➖ 「レイメイ?……もうそんな時間が経ったんだ」 「君は、本当に無茶をするね」 「影沼のこと?」 「相手は【ヤチホコ】だろう?あの武力や知力に長けた者だけがなれるといわれた」 「【ヤチホコ】ってそんなに偉いの?」 「そうだね、少なくとも戦果を挙げてるという点で、【スサノオ】からは、重宝されているだろうね」 「ふ〜ん、そっかぁ……俺……レイメイに謝らないといけないことがある」 「うん?どうした?」 「一人暮らしの件……しばら

          この異世界は、異世界じゃない〜第十三話〜

          この異世界は異世界じゃない〜第十二話〜

          これまでのお話はこちら ➖決断の代償➖ 「吾郎さん、咲子さん。晴さんは、幸せになれると思いますか?」 「「……」」  俯く二人を見た旭は、覚悟を決めた。 「増税」がなんとかなれば、晴さんは、影沼家に行かなくていい……だとすれば、俺に出来ることは……  『晴さん?もちろん、全力で守りたいと思っているよ。幸せになってもらいたいからね』……レイメイに言った言葉が、頭をよぎる。  旭は、提案した。  その内容は、二人には想像も出来ないものだったに違いない。二人の涙を見

          この異世界は異世界じゃない〜第十二話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第十一話〜

          これまでのお話はこちら ➖目標と生きる理由➖ レイメイとは毎日のように会っている。 夕方の【薄明の刻】だ。朝はいろいろと忙しく、会える時間が無いのだ。  あまり人がいないほうがいいと言うので、街外れの川で待ち合わせている。 俺はレイメイの素性を聞いたりは、しないようにしていた。  聞くと、いなくなってしまうのではないかと恐れているからかもしれない。おそらく人外ではあるだろう。 【薄明の刻】にしか会えないなんて普通じゃない。  だから怖かった。もう会えないと言わ

          この異世界は、異世界じゃない〜第十一話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第十話〜

          これまでのお話はこちら ➖アサヒノカミ➖ 集会場の中……。これは……なんてことだ。  コロナも大変だったが、そんなもんじゃない。これだけの人が苦しんでいる姿を同時に見ることもなかった。うっ……異臭……俺は……俺は、なんて恵まれた環境にいたんだろう……  救いたい……。  旭は、横たわる人の間を縫う様に、集会場の真ん中に立つ。 【マジックアワー】……【浄化・航】!  暁月家でやった時よりも広範囲、より強い「浄化」効果を生み出す「航」を発動した旭は、無我夢中だった。

          この異世界は、異世界じゃない〜第十話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第九話〜

          これまでのお話はこちら ➖水の皇➖ 「旭くん、君は医学に詳しいのですか?」 「いえ、まったくです」 「そうですか……では、この病を経験したことがあるのですね。」 「いえ……ですが、似たような病は経験してます。僕が住んでいた土地では、人口の約7割以上が感染しましたので、この「クロズミ領」の病でも、同じ対処法が有効かと思いました」 「そうだったのですね。では、僕の名前はどこで?」  阿木先生……本当のこと言っても信じてもらえるかどうか。いや、むしろ先生くらいかな、信

          この異世界は、異世界じゃない〜第九話〜