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【中村正義】 日本画 各種版画 査定 鑑定 買取 致します


『<ヴィジュアル版>反抗と祈りの日本画 中村正義の世界』は、2017年8月19日に集英社新書から刊行された書籍で、著者は大塚信一氏です。​本書は、異端の画家と称される中村正義(1924年-1977年)の生涯と作品を再評価し、舞妓像、仏画、風景画、顔の連作といったジャンルごとにその作品を解読しています。​初の入門書にして決定版とされています。

◉ ​中村正義の芸術

​中村正義(1924年5月13日 - 1977年4月16日)は、戦後の日本画壇において異彩を放った日本画家であり、その革新的な作品群から「日本画壇の風雲児」と称されました。​愛知県豊橋市に生まれ、幼少期から病弱であった彼は、正式な美術教育を受けることができませんでしたが、独学と強い意志で画家への道を歩み始めました。​

1946年、22歳の時に日本画家・中村岳陵の画塾に入門し、同年の第2回日展で初入選を果たしました。​その後も才能を発揮し、1950年の第6回日展では「谿泉」が特選を受賞、さらに1952年の第8回日展では「女人」で再び特選を受賞し、朝倉賞・白壽賞を受けるなど、若手画家として注目を集めました。

しかし、伝統的な日本画壇の保守的な体質に疑問を抱いた正義は、1961年に日展を脱退し、師である中村岳陵の元も離れました。​これを機に、彼の作風は大きく変化し、蛍光塗料やボンドなどの異素材を取り入れ、原色を多用した大胆でエネルギッシュな表現を追求するようになりました。​この時期の作品には、モディリアーニやデュビュッフェ、ポップアートなどの影響が見られます。​

また、絵画制作だけでなく、挿絵や劇場の緞帳原画の制作、映画美術など多岐にわたる活動を展開しました。​1964年には、石原慎太郎原作の日生劇場公演「一の谷物語」の美術を手がけ、小林正樹監督の映画『怪談』では「源平海戦絵巻」を制作するなど、その才能は多方面で発揮されました。​

さらに、謎の浮世絵師・東洲斎写楽の実像を探る研究にも没頭し、1970年には研究著書『写楽』を刊行しました。​また、住宅のオートメーション化に関する特許を取得するなど、技術革新にも関心を寄せていました。​

1974年には、星野眞吾らとともに「人人会」を結成し、縦の関係性が強い日本画壇において、横のつながりを重視した新たな組織を立ち上げました。​これは、正義の理想とする自由な創作環境を求める姿勢の表れでもありました。​

しかし、持病の肺結核や直腸癌など、病との闘いが続き、1977年に52歳という若さで逝去しました。​その後、彼の自宅は1988年に「中村正義の美術館」として公開され、彼の作品や資料が一般に公開されています。​

正義の作品は、伝統的な日本画の枠を超えた独自の表現で、現代美術にも影響を与え続けています。​その革新的な姿勢と多彩な活動は、今なお多くの人々に感銘を与えています。


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