【今井俊満】版画 / シルクスクリーン作品 査定 鑑定 買取 致します
◎今井俊満のシルクスクリーン
今井俊満（1928年-2002年）は、京都生まれの画家で、戦後日本美術の代表的な存在として知られています。彼は1950年代にフランス・パリでアンフォルメル運動に参加し、抽象画家として国際的に注目を集めました。その後も、具象と抽象を行き来しながら独自の美学を追求し続けましたが、1980年代には日本の伝統美への回帰を図る一方で、革新的な技術を取り入れた作品を多数生み出しました。その中でも、彼のシルクスクリーン作品は、特に注目に値するものです。
シルクスクリーンは、絹を張った版にインクを押し出す技法で、ポップアートの隆盛とともに世界的に広まった技術です。今井はこの技法を活用し、金箔や銀箔、鮮やかな色彩を巧みに取り入れることで、伝統的な和の美意識とモダンアートの感覚を融合させた独創的な表現を可能にしました。このような技術的な取り組みは、「花鳥風月」シリーズや「竜田川」「紅葉賀」「薄図」などの作品に顕著に現れています。これらの作品では、平安時代や琳派の美学を踏襲しつつも、現代的なアプローチが取り入れられています。
「花鳥風月」シリーズは、自然の美しさや日本文化の象徴を題材に、観る者の心を深く惹きつけます。特に、「竜田川」は紅葉が舞う川の流れをテーマに、金箔を用いた優雅なデザインが特徴です。一方、「紅葉賀」は秋の風情を象徴する作品で、色彩の巧みな配置とリズム感が観る者に強い印象を与えます。また、「薄図」は、繊細な草花の描写を通じて日本の美的価値観を表現しています。
これらのシルクスクリーン作品は、現代美術としてだけでなく、日本の伝統美を再解釈したものとしても評価されています。今井の作品は、日本国内外で高く評価されており、多くのコレクターに愛されています。現在、翠波画廊やアートギャラリーモトカワなどの画廊でこれらの作品が取り扱われています。また、美術館やギャラリーの企画展でも頻繁に展示され、アート愛好家や研究者にとって貴重な資料となっています。
今井俊満のシルクスクリーン作品の魅力は、その芸術的な完成度と、伝統と革新を兼ね備えた独自の表現にあります。彼はシルクスクリーンという技法を単なる印刷手法としてではなく、新たな表現の可能性を追求する手段として活用しました。その結果、作品には深い精神性と、現代的なデザインセンスが融合した独特の美が宿っています。
➡️井浦歳和・絵画、美術品取引の専門家
今井俊満
の作品を買取、査定致します。
是非 ご連絡下さい。
美術商として、毎月1000点以上の作品の取引に直接関わらせていただいております。
絵画、美術品取引の専門家として、皆様のお役に立てたら幸いです。
その他の絵画、美術品の事でもなんでもお気軽にご相談ください。
➡️お問い合わせ・ご連絡先
井浦携帯直通 090-2494-0390
メール roid1@me.com
井浦個人LINE あなたのアートのコンシェルジュとしてお気軽にご登録ください。
https://lin.ee/eTCfxLv
https://art-kaitori-iura.online/