見出し画像

【恩地孝四郎】 版画 / 木版 査定 鑑定 買取 致します

http://creativecommons.org/publicdomain/mark/1.0/

恩地孝四郎
各種木版画


◎恩地孝四郎の木版画

恩地孝四郎(おんち こうしろう、1891年7月2日生まれ)は、日本の版画家、装幀家、写真家、詩人として多彩な才能を発揮し、特に木版画の分野で革新的な業績を残しました。彼は東京府南豊島郡淀橋町(現在の東京都新宿区)出身で、創作版画運動の先駆者として知られています。

1914年、恩地は田中恭吉、藤森静雄とともに、木版画と詩を組み合わせた同人誌『月映(つくはえ)』を刊行しました。この作品集は、心の内面を見つめ、静かに映し出す珠玉の作品として評価されています。特に、恩地の作品《抒情》シリーズは、日本における最初期の抽象版画作品とされ、彼の前衛的な表現手法を示しています。

恩地の木版画は、具象・非具象を問わず、多様なテーマを扱っています。大正期には、詩的で象徴的な作品を数多く制作し、戦後は抽象版画に傾倒しました。彼は、葉や紐、木片などを用いる独自の手法(マルチブロック)を編み出し、新たな表現の可能性を追求しました。これらの技法は、彼の作品に独特の質感と深みを与えています。

また、恩地は装幀家としても活躍し、竹久夢二や北原白秋に評価され、大正期末から昭和初期にかけて地位を確立しました。戦後は新しい版画技術を導入し、1955年までの45年間に、児童書、学術書、写真集、百科事典など幅広い分野で600点の装幀を手掛けています。

写真家としての恩地は、フォトグラムやフォトモンタージュなどの前衛的な表現手法を好んで用いました。1934年には、ロシア構成主義的な作品集『飛行官能』を発表し、1942年には新即物主義的な植物の写真を多く掲載した作品集『博物誌』を刊行しています。これらの作品集では、自身の詩や版画との組み合わせにより、独自の世界観を創出しています。

恩地の作品は、国内外の美術館で高く評価されています。例えば、1994年には横浜美術館で「開館5周年記念展 恩地孝四郎 色と形の詩人」が開催され、彼の多彩な作品が紹介されました。また、2024年には和歌山県立近代美術館で『月映』の刊行から110年を記念した特別展が開催され、彼の初期作品が一堂に展示されました。

恩地孝四郎は、木版画、装幀、写真など多岐にわたる分野で活躍し、日本の近代美術に多大な影響を与えました。彼の前衛的な表現手法と多彩な才能は、現代においても高く評価されています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%A9%E5%9C%B0%E5%AD%9D%E5%9B%9B%E9%83%8E#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Onchi_Koshiro.JPG

https://art-kaitori-iura.online/

➡️井浦歳和・絵画、美術品取引の専門家

恩地孝四郎

の作品を買取、査定致します。
是非 ご連絡下さい。

美術商として、毎月1000点以上の作品の取引に直接関わらせていただいております。

絵画、美術品取引の専門家として、皆様のお役に立てたら幸いです。

その他の絵画、美術品の事でもなんでもお気軽にご相談ください。


➡️お問い合わせ・ご連絡先

井浦携帯直通 090-2494-0390

メール roid1@me.com

井浦個人LINE あなたのアートのコンシェルジュとしてお気軽にご登録ください。
https://lin.ee/eTCfxLv

https://art-kaitori-iura.online/


いいなと思ったら応援しよう!