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旅行業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイント④

 補助金に採択される計画書は各項目の内容がしっかり繋がっており、計画書全体のストーリーが出来上がっているものですが、特に今回見ていく<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」はそれを意識するべきであることが公募要領で公表されています。

 下記は当補助金申請のルールブックである「公募要領」に記載されている「審査の観点」内の書面審査の項目ですが、今回見ていく「経営方針・目標と今後のプラン」に関連があるのは赤枠部分と考えられます。

 上図赤枠部分から言えることは、当欄が<経営計画>の「2.顧客ニーズと市場の動向」「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を踏まえる必要があるということです。

 今回の記事ではこれを意識しながら、下記サイトからダウンロードできる旅行業の計画書をもとに<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」の書き方を見ていきます。

 【商工会議所エリア】

 【商工会エリア】

 なお、当記事は2022年6月13日現在の情報に基づいています。また、今回見ていく記載例は以下となっています。

1.旅行業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart4

旅行業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart4(1)見出しを設ける

 当記載例を拝見すると【経営方針】【目標】【今後のプラン】と見出しが設けられています。当欄のタイトルは「経営方針・目標と今後のプラン」ですが、これらをまとめて記載しようとすると、内容が混在したり冗長になったりして、読み手に内容が伝わりにくくするリスクが高まることが想定されます。

 よって、当記載例のようにタイトルを分割する形で見出しを設けることは、書き手の思考も整理され、その結果、読み手に伝わりやすい内容になることが期待できます。

 なお、記載例には設けられていませんが、この考え方は「2.顧客ニーズと市場の動向」欄に【顧客ニーズ】【市場の動向】、「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」欄に【自社の強み】【提供する商品・サービスの強み】と見出しを設けることと同じ考え方です。

旅行業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart4(2)内部・外部環境を踏まえる

 前回前々回の記事で見たように、当記載例では「顧客ニーズと市場の動向」欄に外部環境としてGOTOトラベルなどの後押しによって旅行需要が復活する見通しであること、「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」欄に内部環境として小型バスに関する強みがあることが記載されています。

 そして当欄の【今後のプラン】においては、小型バスの旅行を強化するために実施するべきことが記載されており、これまで見てきた内容を踏まえていることが分かります。ここが当欄における一番のポイントではないかと思います。

旅行業の計画書記載例から見る持続化補助金の採択ポイントPart4(3)中長期的なプランも検討する

 当記載例では、さしあたって小型バスを活用した取組を行うというプランとともに、中長期的にはインバウンド需要の復活に伴うプランも記載されています。

 往々にして、補助金を使って何を買いたいのかというプランだけを当欄に記載してしまうケースが見られますが、その要因として短期的視点だけで事業を考えていることが挙げられます。それだけでなく、数年後を見据えたプランも検討することが事業の持続性を高めると言えるでしょう。

 今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金の申請時に作成する<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」の書き方におけるポイントとして、(1)見出しを設ける、(2)内部・外部環境を踏まえる、(3)中長期的なプランも検討する、を述べました。

 次回のコラムでは<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容 【必須記入】(販路開拓等の取組内容を記入すること)」を見ていきます。

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