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こういうリタもいいよ~「踊らん哉」「晴れて今宵は」

フレッド・アステアといえば、ジンジャー・ロジャースとのコンビが有名だろう。
全部で10作品ある中の7作目、1937年公開の「踊らん哉」。原題は”Shall We Dance”である。

7作目となると息はぴったり。
でも、どこかやっつけ感も否めない。事実本作は興行的にもいまいちだったようで、アステアは次作ではジョーン・フォンテインとコンビを組むことになる。
お互いに飽きてきていたということか。

そこで変わり種ということで、こんなダンスにも挑戦している。

ローラースケートでのダンス。光GENJIの50年も前である(笑)
ロジャースはどこか腰が引けている感じも見受けられ、うーんという印象。

ちなみに、自分としてはこちらのダンスがこのコンビのベストだと思う。
有頂天時代のダンス。

なお、ソロでは相変わらず抜群のキレを見せてくれるので、こちらも見逃せない。


さて、もう一つはリタ・ヘイワースとの2回目の共演「晴れて今宵は」。
彼女とは2回目ではあるがなんと新鮮味溢れるダンスだろうか。リタが実に幸せそうな表情をしてくれるのが何より素晴らしい。

本作の中では、ペアでのダンスは3つあるのだが、個人的には2番目のこちらのダンスが好みである。

アステアとはこの作品が最後の共演となり、「ギルダ」や「上海からきた女」などでスターになっていく。
キレイ目な顔なので、クールで妖艶な役がこのあとハマっていくようなのだが、この「晴れて今宵は」では笑顔がとてもチャーミングに感じられる。まあ、可愛いだけとも見えなくはないのだが、このリタもとてもおススメである、と言っておきたい。

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