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哲学書評

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2022年4月の記事一覧

入不二基義『現実性の問題』第一章の円環モデル

入不二基義『現実性の問題』第一章の円環モデル

はじめに以前所感を書いた、入不二基義『現実性の問題』を読み解いていく。

本書は「現実と可能」についての考察であるが、基本的に形而上学的(存在論)な哲学書である。心の哲学や時間論がキーワード的に登場するとはいえ、あくまで、入不二の形而上学だと思って読む方が、内容に裏切られないと思う。

まず、第一章に絞り、そこで登場する「円環モデル」を本noteで紹介する。このモデルは本書全体を裏で支える通奏低音

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