ザワークラウトとカリカリ小梅漬け
紫陽花も咲き始め、5月も終わりに近づきました。
最近まで涼しい(寒がりの私にとってはめっきり寒い)日が続いていたので、ここ数日の思いもかけぬ陽射しの強さと明るさに圧倒されています。
発酵の季節到来!
最近のように気温が20℃を上回るようになると、そろそろザワークラウトをつくってみようかという気になります。
冬の間は、微生物もゆっくりのんびりしていて、なかなか発酵も進まなかったのですが、これだけ暖かくなってきたら、「わーい、発酵してる~!」と、短期間で顕著に変化がわかるので、イラチな私にとっては楽しい季節。
ちなみに、発酵の語源ですが、サントリーさんのサイトにこんな説明がありました。
炭酸ガスがシューシュー、プクプクと盛り上がっているイメージって、微生物が「生きてるぞ、頑張ってるぞ」って感じで、想像するのも楽しいですね。
ザワークラウト
ザワークラウトはソーセージなどと一緒にドイツ料理でよくでてきますが、ちょっと酸っぱいキャベツの古漬けのようなお味です。
ザワークラウトをつくってみたことがきっかけで私は発酵にはまりました。
ネットで検索すると、ザワークラウトのレシピは数々出てきますが、私が参考にしたのは井澤由美子さんのレシピでした(井澤さんは「乳酸キャベツ」という名前で呼んでおられます)。
キャベツに塩、そして砂糖少々を振って置いておくだけで、なぜこんな酸っぱさが出てくるのか最初は本当に不思議でした。
今なら、これはキャベツについている乳酸菌の働きによるもので、その乳酸菌がドンドン糖を食べて乳酸を出していくから酸っぱくなるのだと納得。
また、井澤さんのレシピにある「砂糖少々」(砂糖を使わないレシピの方が多いようです)も「なんで、砂糖入れるの?」と思っていたのですが、砂糖を乳酸菌のエサとして使い、乳酸菌の活動を活発化させるためだろうと考えるようになりました。
もっぱら食べるのだけが専門だった私も少しは進歩した・・・でしょうか。
ジプロックに千切りキャベツと塩、砂糖少々を入れて
数日置くと、色が変わって、匂いが酸っぱくなってきて
出来上がり。今回は一週間で美味しく食べられる状態に。
自分の感覚を信じるのみ
「腐っていないか心配なんだけど、どうやって見分ければいいの?」とよく聞かれます
いろいろなサイトで調べても、そして私自身の経験から考えても、見分け方はただ一つ「自分の感覚を信じるのみ」。
私自身も、以前つくったザワークラウトの匂いがどうしてもダメで、食べる気になれず処分した経験があります。
見た目ではわからなかったのですが、きっと乳酸菌より雑菌の勢いが強かったのでしょう。
個人的には、食べる気にならない匂いのものをあえて食べる必要はないと思っています。
好きな食べ方は
ザワークラウト、付け合わせやホットドッグ、サンドイッチに合うのはもちろんですが、私のお気に入りは、ザワークラウトとひきわり納豆のコンビネーション。
家族には、「不気味なもの食べてるよね」という表情で見られていますが、酸っぱさと納豆の旨味が相まって美味しいことこの上なし。
ダブル発酵食で腸内環境を整えるのにもバッチリ。納豆好きな方にはおすすめです。
ぴったりのタイミング
ザワークラウトについて書こうと思った、まさにピッタリのタイミングで、ひらさわあけみさんの「ピクルスとマリネ」についての記事を読みました。
ひらさわさんの記事を読みながらいつも「きっと、笑顔で美味しそうに食べる方なんだろうな」と、勝手な想像をしているのですが(笑)、ひらさわさんの文章はふんわりほっこり優しくてあたたかい。そして楽しい。
そんな印象で、記事をとても楽しみにしているクリエイターさんです。記事を読みながら、「私も食べた~い!」と思わず言っちゃうこともしょっちゅうです。
カリカリ小梅漬け
そしてもう一つ。お漬け物つながり(ザワークラウトも一種のお漬け物かと)でご紹介。
先日、お友だちにもらった手づくりの「小梅漬け」
和歌山から送られてきた小梅でつくったとのことでしたが、食べてみたらすっぱしょっぱい!
よどんだ疲れがサーッととんでいきそうです。
また、カリカリとした食感もクセになりそう。
冷蔵庫を開けるたび、ついつい、一つ、つまんでは、また一つ。
「クセになりそう」ではなく、すでにすっかり「クセになっている」ようです。
私もつくってみたい。