2023/07/09 文学フリマ札幌、行ってきました|エッセイ|
とうとうこの日がやって来た。文学フリマ札幌。北国で、短い夏と長い冬と共に、小説を書いて早2年、いや、僅か2年。机に向かい、黙して書くこと、2年。そろそろ、自分以外の「創作と、創作をする人たち」の熱気を生で感じたくて、外海に繰り出すことにした。
結果、行ったことは大正解だった。小説、短歌、俳句。創作の海はこんなにも広い。
そもそも、文学フリマに行ったことがない。無料なのでとりあえず安心だが、システムが分からない。それでも、飛び込んでみた。
Visitorのシールを付けて、いざ会場へ。
ほほう。ブースが沢山ある。気になるブースは事前に調べて来た。絶対に行きたかったのが、中学や高校、大学生の方が出店されている、学生ブース。でも、お店の前で立ち読みするのは、失礼じゃないの?
ご安心ください。そんな私のために、見本誌ブースがある。なるほど、ここに置かれているサンプル誌を見て、目ぼしい作品を試し読み・絞り込みできるシステムなのね。吸い寄せられるように、見本誌に見入ること、20分。
20分後、気づいてしまった。自分の作品がどれだけ未熟かということに。文学フリマで自分の作品を出店すれば、間違いなく売れないだろう。これはやばい。やばいぞ。落ち込むこと約5分。そこから、悲観的なようで根は楽観的な私は、不死鳥のように蘇った。
勉強させてもらおう!
ギラっとした好奇心に突き動かされ、目的の学生ブースへ。生徒さん達の作品集を手に取った。
ぱらぱらぱら。
え? これすごない?
「あのー、これも、高校生の方が書かれた……?」
「あ、はい。私です」
なんと、手に取った超玄人な作品は、目の前で微笑む可憐なお嬢さんが書かれたものだという。小学生の時から、創作を続けていらっしゃるとのこと。
圧巻の作品集。大切にじっくりと読ませていただいております。
今後のご活躍、楽しみにさせて頂きますね。
ブース間をふらふらと彷徨っていると、とあるブースのポップがひらりと床に落ちた。そのポップを拾うついでに、ブースに目を遣る。出会ってしまった。今回文学フリマに行かなければ、出会えなかった傑作たちに。
小鳥書房様の、丁寧に作られた本たち。
一目ぼれとはこのことで、
◆本屋夜話「小鳥書房文学賞」詞華集
◆ちゃんと食べとる? 中本忠子 食べて語ろう会
上記を購入。
札幌にしては、今日はとてもとても暑い日で、どこの喫茶店にもカフェにも、ずらりと行列が。朦朧として帰宅し、本を開いたら。
何度も、何度も、天を仰いでしまった。
小鳥書房様の作品へのあふれる思いは、別記事にて紹介しています。
とにかく暑かった、文学フリマの日。
一般的な書店ではお目にかかれない、すばらしい作品ばかりに出会えて、大満足、お腹がいっぱいの一日となりました。
さーて、自分の創作もがんばるかあ!
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