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すばらしいお母様:「自分からお勉強をしたい!って言いだしたんですよ!ね?ママびっくりしてたよね!」

今日も生徒様(5歳男の子:年長)が授業にきてくれました。

 「こんにちは!今日はぼく、前の席に座るね!」
と元気に入ってきて準備を進めています。

しかし
1か月前の体験授業では恥ずかしくて、お母様のそばから離れず「ママのそばがいい」と話していました。

5歳の男の子(年中)はどのようなお子様?

初めて塾にいらした時、5歳で年中だった生徒様はたし算のお勉強をお母様と進めていた時期でした。

体験にいらした多くの5歳のお子様と比較しても数字への興味や関心が高く、お勉強することにも慣れてきていると感じました。
少し恥ずかしがりで、初めての場所に緊張していました。

そこから1か月経過し、ちょうど小1の1学期以降で習う計算に取り組んでいるところです。

計算力はあっという間に3か月目(※1)のレベルに到達しています。 

計算力:3か月目
・1+7+1=
・8-2-5-1=
 

計算力とは、計算の解き方を知っていることです。

(※1)週に2時間の授業でどんな計算ができるようになるのか「絶対できる!暗算力一覧表」で、親御さんにお約束しているものです。


春を迎え幼稚園のクラスが変わったばかりということもあり、気持ちが落ち着かず集中できる時間が短くなっていました。

まだ体力も十分ではないため、環境の変化に気持ちも体も追いつかず、
授業が始まってすぐ「疲れた~( ゚Д゚)」と話しています。

いつものように休憩を取りながら進めていましたが
なかなか気持ちを立て直すことができず、ぼーっとする時間がありました。

とはいえ、計算のお勉強をしないというわけにはいきません。 

しかし、5歳の男の子に「ぼーっとしないで!」と言っても
すぐに「はい!」と、気持ちを切り替えて集中できるわけでもありません。

しかも私だけではないと思うのですが、疲れていてぼーっとしているときに「早くやりなさい!」と急かされると、やる気を失いませんか。

どう伝えようかな?今日はどうしようかな…と悩み、

【大きな独り言作戦】

にします。

5歳の男の子は今日は疲れていてぼーっとしている時間が長くなっていますが、やる気になると1人で黙々と進めることができる特性を持っています。

今は集中力が短いことを考え、まず小さいステップで達成感を持たせるため問題数を3問と決めました。

そして、赤ペンで区切り線を入れて

「ここまでできたら教えて!このページは1人でできる人があまりいないから、もしできたらすごいよ!難しいからできなくても大丈夫!」
と告げました。

 この時点ではあまり興味がなさそうに「ふーん。そうなの?」という顔をしています。

ここから大きな独り言で
「あ!〇〇くんにはちょっと難しかったかな!そうだよなぁ、一人でできないのに間違ったかも。変えた方がよいかな。あー、どうしようかな!」

頭を抱えるようなふりをして、大げさに演技をします。

そうすると
「え!?ぼくできるよ!ここまで一人でできるよ!」
と、反応してくれます。

「できるよ!」というような反応をしてくれたらあとは大丈夫です。

「え!先生が言ってたの聞こえてた?やだー!ごめんごめん!〇〇ができないかもと心配になって悩んでたわ!」

「なんでだよー!(笑)ぼくできるってば!」

「ほんと?たぶんできると思うけど…。できないからぼーっとしちゃうかなとかいろいろ考えちゃって!でもできなくてもいいんだからね!気にしないで!」

「だからぼくできるって!見てて!」

「わかった!じゃあ見てるね。3問だよ?」

「うん!見てて!!」

…4分経過

「すごい!!〇〇が言った通りできてた!本当にすごいよ!!」

「えへへ、だから言ったでしょ?」

「じゃあ次は4問に増やしてやってみる?」

ここまで来たら、同じことを数回繰り返します。笑

また大きな独り言で
「あ!次の4問は難しいやつだわ!うわ!できるかな?できないかも…?問題増やしてしまったし!あー!どうしよう!」
と言って、
「だからできるってば!笑」という流れを作ります。

これを3、4回繰り返しながら、いつものように問題を解くリズムをつかむことで、結果的に10分の休憩を1回取っただけで、

今日も1時間の授業で 40問以上 の計算を解いていました!

授業の後、お母様がお迎えにいらっしゃったので玄関先でお子様の頑張っていた様子をお伝えしました。

お話しているとお母様を見つけたお子様が駆け寄り
「楽しかったよー!ぼくね。たくさんといたんだよ。すごいよ!」と、得意げにお母様に話しかけていました。

お母様が

『すごいね!今日もがんばったんだね!』

と、笑顔で話しかけていました。

5歳の男の子(年中)のお母様はどのようなお人柄?

お母様は働いており忙しい方です。

体験レッスンの時に
『数字に興味を持っているので算数を好きになってほしいです。でも家だとあまり集中できなくて…。

一般的な5歳がどれくらいできるものなのかわからなくて、つい厳しく教えてしまうんですよね。 

続けて

『実は、小さい時にベビー教室に通おうとしたのですが甘えん坊さんで、周りにも迷惑をかけてしまうと思い、ある程度は家で教えないと!と思って自宅学習を進めてきたんです。』

と話していました。

今日の授業の様子をお伝えしたところ、

『家では集中力が続かないし、甘えん坊さんだからここでちゃんとお勉強をできるのか心配でした。

でもここ(計算塾)だと家とは違って進んでいるのがよくわかります。
何よりこの子はここに来るのを楽しみにしているんですよ!』

続けて、

『昨日はこの子が自分から「ここ(計算塾)のテキストをしたい!」って言いだしたんですよ!
ね?〇〇。ママびっくりしてたよね!?』

と、お子様に呼びかけながら話してくださいました。

それを聞いたお子様もうれしそうに
「そうだよ!1人でやったんだよ!ね?」と、

得意げに伝えてくれました。 

楽しい=計算の仕組みや数字に興味を持つこと!

一般的に楽しいというと、お友達と一緒にいるから楽しい!とか、テーマパークで遊んでいて楽しい!という
一過性の楽しさを想像する方が多いのではないかと思います。

しかし
算数や計算のお勉強で「楽しい」という気持ちは一過性の楽しさとは異なります。

お子様が計算の仕組みや数字に興味を持ち
おもしろいと思うことで楽しくなり学んでいけます。 

お子様が計算や数に興味を持てるように計算塾が様々な工夫をするのは当たり前です。

そのうえで
「計算がおもしろい!だから楽しい!」という気持ちになったお子様が
その気持ちを継続できるようにと考え、

お母様が「楽しむ」ことに重点を置いたお声がけをされていることにすばらしいと感じました。


お母様は玄関から出てすぐにお子様の手をつないで一緒に階段を降りていきます。

お母様が
『今日は何をしたの?♪』と聞いています。

お子様が
「6はね、5と1でできてるんだよ!あと7はね…」と大きな声で伝えていて、お母様は笑顔でうんうんうなずきながら話を聞いています。

ビルの階段でずっと親子の声が響いていますが、
響いてくる声からもニコニコとお話をしている様子が想像できるくらい楽しそうです。

後ろ姿を見送りながら、
また次の授業も楽しく一緒にお勉強しようね!と強く思いました。

 ***最後までお読みいただきありがとうございました!***
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